アホウドリの糞の島とのネットワーク

鹿児島には40年前から行っていました。当時は夜行急行(霧島、高千穂、桜島といった名称)で24時間ぐらいの時間を要しました。飛行機は高価でしたからね。学生はおろか、若僧サラリーマンには高嶺の花でした。

飛行機で初めて鹿児島に入ったのは25年前ですが、その時にとてもびっくりしたことがあります。

同空港の国際線ターミナルに「ナウル航空」が乗り入れていたのです。他のフラッグもあったのかもしれませんが、「えーっ、ナウル。何で!」

ナウルは南太平洋の小さな島(東京都港区ぐらいの広さ)。地理の授業で「島全体がリン鉱石」といったことを習った程度の知識でしたので、この国がナショナルフラッグを持っていること、さらにはその飛行機が、なぜか鹿児島まで乗り入れていることに驚いたものです。

ナウルは税金がなく、全年齢層に年金らしきものが支給され、福祉も充実ということで、この世の天国だったようですが、リン鉱石を採掘すればするほど、国土が削られ(埋蔵量というのは大げさかな、何しろ「アホウトリの糞」の堆積ですからね)、国の財政も細り、国力低下

「リン鉱石が枯渇するまでに、なんとかせねば」との危機感から、金融センターみたいなことを試みたり、投資に打って出たりと、いまアラブ産油国がやっているようなことに手を染めてはみたものの、結果は芳しからず。いまや見る影もなし。

ナウル航空も国外資本の手に渡り、鹿児島空港への便も消滅。

いまや鹿児島空港の国際便はソウル、上海、台北という定番メニュー。

空港併設の足湯は観光客でにぎわっています。

「おやっとさぁ」

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コメント

  1. ARCadia より:

    ナウルですかー。

    ん十年前は、フンとリンと金満の組合せで、よくTVに取り上げられてました。

    そのナショナルフラッグが鹿児島に来ていたとは知りませんでした。

    当時は羽田には入り込めなかったのでしょうかね。

    珍なるフラッグやキャリアや機種はマニアの大好物なので、よく専門誌のネタになってます。

    ジャンボが就航して、ようやく羽田に飛来した頃(40数年前?)、イチ乗り物好きとして、これは逃せんと早速見に行きました。キャリアはもちろんPAN-AM(あんなに名門だったのにねえ)。

    で、居るには居ましたが、ボーディングブリッジが使えなかったのか、ヤツははるか沖がかりで駐機していて霞んで見えるだけでした。それでもデカイのはよくわかり、(離着陸を見るでもなく)満足して帰ってきました。

    旅芸人さんも夜行急行を駆使してた時代ですから、ジャンボは別世界のものでした。

    その後、ジャンボには乗る機会がありましたが、霧島、高千穂(の通しの乗車)は逃がしてしまいました。1回はやっておくんだった・・・

  2. 芸のない旅芸人 より:

    ARCadiaさん

     青春フリー切符で各駅停車を乗り継いで鹿児島まで行ってください。還暦オヤジでも青春フリー切符は売ってくれるよね。

  3. ARCadia より:

    あらためて見直すと、長々とコメントを書いてしまったなあ。毎度、脱線コメントでスマンです。

    18キップは結構使いましたよ。1枚1枚大切にね。

    やがて使い方に制約が付いてきて面倒くさくなって敬遠気味に。(JRも了見狭いス)

    今はどういう仕組みになってるのか、全然わかりまへん。

  4. 芸のない旅芸人 より:

    ARCadiaさん

    気にせずに長いコメントくだされ。歓迎!