脱アフリカ型経済をめざせ

 「北海道はかつてのアフリカみたいだ」

 10年ぐらい前に、北海道の某所で講演を頼まれたときに使ったフレーズです。会場が一瞬、凍りました。その一方で、「わが意を得たり」とばかりニヤリとされた方も結構いました。

 北海道経済をアフリカ経済(かつての)に例えたのは、「素晴らしい素材を持っているが、それを素材のままで他地域に出すことだけで終わっている。素材を活かして高付加価値化して高い利益を上げるのは他地域である。」という点で両者が酷似していたからです。

 福岡の明太子の高級品は羅臼(知床です)の”すけとう鱈”が材料だし、全国各地の高級和菓子で、十勝産の素材をウリにしているものは少なくありません。

  最近、北海道はアフリカ的経済からの脱皮に力を注いでいます。とくに、お菓子の世界で顕著です。北海道の小麦や小豆、さらには牛乳などの地場の素材の良さを活かして、新しいお菓子がたくさん出てきているように思います。良い素材を活かしてスイーツで勝負するというい考え方は従来から十勝地区などでは見られましたが、その動きが全道に広がっています。

 その一方で、まだまだアフリカ現象から抜けきれない地域が東北にあります。秋田県です。地元の方からもそれを認める話が出てきます。

 本日も地元の金融機関の幹部の方との面談でも、このことが話題の中心になりました。

 すなわち、秋田県は東北で農業生産高は最低であり、生産物のマジョリティはお米

 かつて、お米は通貨みたいなものでした。通貨を加工するわけにはいかないし、それ自体が当時としては大変な価値であり、それを加工して付加価値という流れにはなかなかなりません。(せんべいとか、最近はゴパンなんていうものも出てきてはいますが)

 隣りの山形県と比べると秋田県の食品加工額は一桁違いの貧弱なものだそうです。

 実際、山形県は素材としての農業産品に満足するにとどまらず、それを加工して付加価値を乗せるという発想が強いようです。

 青森県もかつてはアフリカ現象が色濃く見られました。しかしながら、一昨年の新幹線開通(八戸から新青森への延長)を機に、加工食料品が多種多様になってきているように感じます。変革が始まっています。

 10数年前に新幹線が到達した秋田ですが、それを機に大きく変わったという感じは残念ながらいたしません。

 地元の有識者の言によれば、「かつて豊か過ぎたことが、変革が遅れることの原因ではないか!」 つまり、江戸時代から、冷害の心配なしにお米が収穫できて、裕福だったことが仇になっているという解釈です。

 本日、お目にかかった地元の金融機関の幹部の人たちとの会話の中で、この現状を打破して、先行県にキャッチアップしようという強い意志を感じ取りました。

 微力ながらエールを送ってきました。頑張れ!


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コメント

  1. おはんです より:

    確かに、貧乏なのに、反省してませんね。食べるもにに困らなかったから、努力がたりない。。ってラテンの国ですね。

  2. 芸のない旅芸人 より:

    おばんですさん

    コメント、ありがとうございます。A県A市のご出身の方には現実味のある話だったみたいですね。

    寒いところなのにラテン系というのは確かに面白いですわ。