中心部にコンビニのない県庁所在地の町

 北関東は前橋市に日帰りで行ってきました。

 JR前橋駅前は空き地だらけ。

 群馬県とは比較にならない過疎県の県庁所在地でも、これほど寂しい駅はありません。

 駅の横には明らかに、かつてコンビニであった建物が放置されています。駅前の一等地にある飲食喫茶店跡は駐車場。

 昨年、前橋駅に近いところにあるホテルに宿泊しました。 その際に周囲500メールぐらいを血眼になって探したのですが、とうとうコンビニが見つからず、がっくりしたことを思い出しました。

 このたび駅に隣接した場所、かつては大手のスーパーがあったビルをリフォームして、このたび新たなショッピングビルがスタートしました。 時間がなかったので、中に入ってみる時間はなかったのですが、何とかうまく離陸してくれればと思います。

 先日のこのブログで、八王子が立川に後塵を拝することになった理由として、地元商店街が大店舗(百貨店など)の進出に消極的で、規模にハードルを課したことをあげましたが、前橋の元気がなくなった原因の一つも、このことだそうです。

 現地でお目にかかった方が、

 「昭和の時代を舞台にした映画のロケぐらいでしか、使えませんわ」

と言っておられましたが、実際、目抜き通りの交差点にあるビルは御巣鷹山の日航機事故の映画「クライマーズ・ハイ」で、主人公が勤務する新聞社として使われていたそうです。

 隣接する高崎との比較で前橋の衰退を嘆く人が多いのですが、決して捨てたものではありません。 前橋には古き良き昭和の町の面影がたくさん残っており、ミニ東京と化した高崎よりも、魅力を感じるのです。

 無責任なヤジ馬の発言ですが、このような観点で町を見直していけば活路が出るのではないかと思うのですが。

 かつて前橋は厩橋(まやばし)といわれ、その歴史は古墳時代まで遡れると言います。

 戦国時代は上杉謙信が遠路、越後の春日山から関東攻めに来た際に、まずは厩橋を押さえに行ったと言われています。江戸時代は酒井家の城下町、明治には繊維産業として栄えた県都前橋を何とかしたいですね。


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コメント

  1. kochn1026 より:

    10月7日の前橋祭りではさすがにレトロな商店街に人々が溢れました。大規模なお祭りですね。私たちはその一角で「ブルガリア祭り」なる企画を立ち上げていました。大関琴欧州も駆けつけて動けなくなるほどの人だかりです。大関が所属する佐渡が嶽部屋を創設した江戸時代の初代佐渡が嶽は前橋の人だったようです。一方、大関を新弟子の頃に厳しく鍛えた先代佐渡が嶽(横綱琴桜)は鳥取県倉吉の出身でした。このところ低迷が続く大関琴欧州にもう一度奮起して欲しいものです。

  2. 芸のない旅芸人 より:

    kohcn1026さま

    ブルガリアと前橋は姉妹都市なんでしょうか?

    初代の佐渡が嶽親方が上州前橋出身とは知りませんでした。