いちき串木野市で、地域活性化を一所懸命に推し進めている事業者の方々との勉強会でした。
いちき串木野は、鹿児島市の西北部に隣接している地域ですが、いろいろな顔を持った興味深い町です。
私自身、子供のころから「串木野」という名前には、結構なじみがありました。
社会科・地理の教科書には、「串木野金鉱山」、「マグロ漁の基地」といったキーワードが並んでいたことを思い出します。
9年前から毎月、鹿児島に来るようになり、いちき串木野には2度ほど訪れています。本日は3回目です。
うかつだったのですが、こちらに来るまでは、いちき串木野の事業者の方たちの地域活性化に向けての、今までの努力を十分に理解していませんでした。
すなわち、地域の食材を生かした、さまざまな食品をプロデュースして、それをベースに「魅力ある食べ物の町」づくりを目指していたのです。
地元限定のマグロラーメン(インバウンドを意識していますね)、マグロカツ、ポンカンのピューレを入れ込んだポンカレー。 そして、フワフワ感満載の”串木野つけ揚げ”(さつま揚げ)。
残念ながら、なかなか結果が出ていないとのことですが、方向性は間違っていません。
やるべきことは、これら魅力ある商品間のコラボレーション強化と、「魅力ある食べ物の町」というコンセプトの発信方法(マーケティング)にメスを入れることだと思いました。
地域活性化を引っ張る方たちの頑張りには敬意を表しますが、地域住民の意識向上は課題です。
さらにいえば、観光客が来たくなるような「ものがたり」づくり。
この点については、この町には絶好の材料があります。
「徐福」(じょふく)伝説です。徐福は紀元前3世紀のころの人で、秦の始皇帝のスポンサーシップのもとで、不老不死の霊薬を発見するために、東に向かいました。そして、上陸したところが、ここ串木野。 ここには、この話に由来する寺社もあります。
不老不死をめざす旅の目的地だった!というのは、「ものがたり」そのものです。
鹿児島空港には台湾からの定期フライトがありますが、この「ものがたり」、昨今、健康志向が高まる台湾の人々に受けないはずはありません。
このような観点で地元の事業者の皆さんに話をさせてもらいました。
場所は、串木野金山の跡地に焼酎の仕込み蔵と貯蔵庫を創設した「薩摩金山蔵」。 とても魅力的なところです。
本格派焼酎に加えて、この蔵では、鹿児島県で唯一の清酒(日本酒ではなく清酒です。なぜならば焼酎も日本の酒だからです。)が造られています。
「薩州正宗」
昨年秋、40年ぶりに鹿児島で復活した清酒だそうです。
おそらく日本最南端の清酒なのでしょうね。
身体の関係で、お酒は飲めないのですが、久しぶりに禁を解きました。
コメント
『素材を活かす』『ストーリーを作る』『4つの車輪』等々いろんなヒントをたくさんいただきました。参加者皆が、今いちき串木野が目指している方向性に自信が持てました。参加者からムーブメントを巻き起こします。
日常の業務に流されて、角度を変えてみることは
大変大事な事を再認識しました。逆さの地図事務所に貼りました。昨日はありがとうございました。
宮内様、菊永様
昨日は大変お世話になりまして、ありがとうございました。
応援していますので、いつでも声をかけてください。