地域振興はモンロー主義から

昨日のブログを書いたあとに思い出したのですが、6月に帯広の出張が入っていました。

北海道でも豊かな地区と言われている、十勝の企業経営者の方々との面談の機会が予定されています。

ファミリービジネスを応援し、地域活性化を図ろうとの活動を展開しているD先生のお供です。(明日からの出雲のたたら視察も、D先生と一緒です)

さて、

十勝は日本でも有数の農業先進地区として知られており、良質の農産物を材料とした食品加工業でも卓越した地位を築いています。

十勝の人たちは胸を張って、「十勝モンロー主義」と言います。

モンロー主義と言うと、地場産業・地場企業を保護する排他的なイメージを持つ人も多いのですが、いまの日本の地域振興を考える場合、モンロー主義を地域の企業が協力して、できるだけ地域のリソースを使う共栄共存の姿勢という、「ポジティブな視点」でとらえたいと思います。

多くの地域では、地元の事業者同志がいがみ合い、足を引っ張り合うといった話が定番となっています。地元がまとまらない中で、よそ者が漁夫の利を占め、地元にはまったく金が落ちないというような事例の数々に遭遇します。

愚かだと思うのですが、狭い地域社会から外の世界に目を向けようとしない人たちの中から、大所高所の視点からの行動はなかなか出てきません。

このような地域が多い中で、十勝のモンロー主義は光り輝いています。

6月は少し余裕を持って、十勝をくまなく歩いてみようと思っています。

ついでながら、昨日のブログで取り上げた旧士幌線の「めがね橋」にも立ち寄れたらと考えていますが。

 そろそろ5月。  近代化産業資産が、姿を現します。 鹿児島県の北部(伊佐市)にある曽木水力発電所の遺構が、水位の下がった川面に浮かびあがっ...

ただ、6月だと水位がかなり上がっているかもしれません。 行くべきか、行かざるべきか、悩ましいところです。

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コメント

  1. 克己 より:

    十勝モンロー主義・・・私も高く評価しています!

  2. 芸のない旅芸人 より:

    克己さま

    調べれば調べるほど、十勝の人たちの意識の高さに賞賛します。金融機関にもできれば立ち寄りたいと思っています。