風景が変わる

属人的から脱することなく、イベントでお茶を濁すだけの「なんちゃってリレバン」、その実態はプロダクトアウトのトラバン地域金融機関が圧倒的に多いことに辟易としています。

そんなことで金融機関の「将来の健全性」は確保できるのでしょうか。

トラバン地域金融機関の中で、ボリューム一辺倒の業績評価を撤廃するところが少しづつ出てきていますが、そのような金融機関のある現場からの声です。

「顧客の風景が変わった」

金融機関側の自己都合で選別した商品を売るだけの相手、そのような図柄からでは見えなかった顧客の姿があぶり出されてくるのです。

プロダクトアウトのふるいにかけられて、そこから落ちこぼれた顧客とは接点がどんどん薄くなって没交渉に近い状況に陥っています。

ボリューム目標を撤廃し、こういう顧客とのつながりを再構築したことで、今まで見えなかったニーズを発見、その中に金融機関にとって重要なビジネスチャンスが潜んでいることに気づいたわけですね。

顧客サイドも「金融機関の風景が変わった」と言っていることを付言しておきます。


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コメント

  1. 寺岡雅顕 より:

     私が関わっているある金融機関の若手職員の言葉です。

     1年前は、うちはどうなるのだろう? 今は、自分たちに何ができるだろう?

     若手が集まった時の会話だそうです。確実に何かが変わり始めています。

  2. 旅芸人 より:

    確かに若い人たちが声を上げ始めていますね。

    彼らの将来がかかっているから当然です。

    経営陣の鈍さ(というか聞かないようにしている?)は、もはや救いようがありません。