新中長期計画のスタートにあたって

多くの地域金融機関の中長期計画が来週からスタートします。

それらの全容が出揃ったようです。

ワタシは、これからの地域金融機関の中長期計画は、SDGs / ESGの視点が不可欠だと考えています。

本日の日本経済新聞 長野版に長野県のトップバンクである八十二銀行の長期計画 (2019年度〜2021年度) についての記事がありましたので、早速、同銀行のホームページを確認しました。

そこには「温室効果ガス排出量、2013年度比 15%削減」、「環境関連投融資 3000件」、「e-リヴレ(無通帳口座)の新規切替10万件」といった環境Eを意識した目標が設定されており、今までの地域金融機関の中期経営計画では見ることのできないESGへの強い姿勢を感じました、拍手👏。

さらに言えば、ワタシは地域金融機関の ESG の取組みは、単なる環境対策だけにとどまらず、金融庁が求める顧客本位の持続性のあるビジネスモデルの組織的継続的な遂行ととらえるべきと考えています (とくにSの部分)。

地域金融機関は、環境対策も含め、顧客本位の持続性のあるビジネスモデルをいかに組織的継続的に行うかが、ESG/ SDGs の観点からも問われます。

来年度は、地域金融機関において ESG/SDGs への注目度が高まるものと思います。

なんちゃって事業性融資、なんちゃってリレバン、なんちゃって地方創生を得意技とする、不埒な地域金融機関は多いのですが、こういう金融機関は「なんちゃってESG/SDGs 」に突き進むような予感がします。

困ったものです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ARC(短縮しました) より:

    中期計画なんて言葉は今や遠くを見るように聞いてしまいますが、かつては「まただよ」ってなもんで結構苦労しました。

    というのは、弱小/小規模部門にいたのでその時期になると部長・本部長が額を寄せて考えなければならなくてね。

    (一人前の事業部は事業企画室なんてのがまず作成するから楽チン)

    誰が見るわけでもないのに、なんて思いながら作るもんだから、挙句、(本社部門に)出してしまうともうドコ吹く風、スッカリ忘れ去って・・・

    ご紹介の例はこれとは正反対のようで。

    ヤハリこれからはコレで行こう、って下の者とも共有できるくらいのものでなければ、と今にして思えば。

    惰性でやるのはヨクナイというショモナイ話で、、、スンマセン。

  2. 旅芸人 より:

    弱小部門の部長さまの貴重なコメント、ありがとうございます。ハジパイ部署はこんなものでしょうね。何やっても大勢に影響なし、ですか。

    などと言わずにコツコツやりましょう。