ディスクロージャー誌、あれこれ

梅雨明けとともに各地域金融機関のディスクロージャー誌がホームページにアップされます。

ワタシのところにも送ってくださる金融機関もあり、楽しみにしています。

最速は広島市信用組合。

6月上旬の総代会の終了後ほどなく、1万数千冊のディスクロージャー誌がお饅頭とともに顧客に届けられるそうです。今年も地域銀行の株主総会がいよいよ始まるというタイミングで、ワタシの手元にも届きました。「早い‼️」

「15期連続増収、過去最高益は、本業特化のシンプル経営によるもの。継続にいつわりなし。」

との文言に接し、今年も力づけられています。

そして稚内。

稚内信用金庫のディスクロージャー誌には、常に「協同組織金融機関はかくあるべし」と語りかけてくれる底知れぬパワーがあります。

冒頭、両面ページでデカデカと出てくる「金融仲介のベンチマーク」の内容は必読です。金融庁の某幹部に高評価の同金庫ベンチマーク、ワタシも熟読しています。

地域銀行の悪いところばかりモノマネする信用金庫 (とくに規模が大きくなるとその傾向が強い) の経営姿勢に辟易する中で、稚内信用金庫のディスクロージャー誌に爽快感を持つのはワタシだけではないと思います。

言うまでもないことながら、ディスクロージャー誌は地域顧客との対話の重要なツールです。

美辞麗句と無味乾燥な数字の羅列による、やらされ感満載のディスクロージャー誌はゴミ箱に直行。

百害あるとは言いませんが、一利なしであることは間違いありません。

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コメント

  1. ミザール より:

    稚内信金さんの信条が前文他6つ明確で分かりやすい言葉で示され、信条に沿った的確なベンチマークが選択されていて素晴らしい。

    特に信条「従業員には安定した生活をそして幸福を」はこれまで金融機関がアピールしてこなかった「企業風土・文化」度が取り上げられていている。

    そのベンチマークの一つに有給休暇取得率が取り上げられているが、「六花亭」はじめ北海道の企業は有給休暇100%消化を志向しているところが多いのは地域性なのでしょうか?

    働き方改革は北海道の企業に国は教わるべきですね。

  2. 橋本卓典 より:

    まったく同意です。稚内のベンチマークは、理事長の着眼点がしっかりと書き込まれ、理念→ベンチマーク→理事長の着眼点と理路整然であり、非常に分かりやすい。誰のための、何のためのベンチマークなのかが分かりやすいです。何より金融庁のためのベンチマークではなく、自分たちの視座を確認するためのものであるところが、実にイイ。