レイジー保証協会はどこだ

中小小規模金融にとってなくてはならない信用保証制度。

この4月から、信用保証協会の信用補完の仕組みが大幅に改善されています。

中小企業庁のホームページには、制度の見直しの狙いが以下の通り記載されています。

① 信用補完制度は中小企業の資金繰りを支える重要な制度であり、中小企業がライフステージの様々な局面で必要とする多様な資金需要(小口、創業、承継等)や、大規模な経済危機、災害等により信用の収縮が生じた場合における資金需要等に一層対応できるものとしていくことが重要です。

② 信用保証への過度な依存が進んでしまうと、金融機関にとっては、事業性評価融資やその後の期中管理・経営支援への動機が失われるおそれがあるとともに、中小企業にとっても資金調達が容易になることから、かえって経営改善への意欲が失われるといった副作用も指摘がされています。

③ このため、中小企業の資金需要に一層きめ細かく対応するとともに、信用保証協会と金融機関が連携して中小企業への経営支援を強化することで、中小企業の経営改善・生産性向上を一層進める仕組みを構築することが必要であるという考え方の下、今般の見直しを行っています。

スタートから3ヶ月が経過したわけですが、県によって取り組みの濃淡がかなりあるように感じます。

レイジーバンクの横暴さが目立ちますが、レイジー保証協会もあるのではないでしょうか。

本来の役割である「中小小規模企業のために」との視点が吹っ飛んでしまい、自己中心、自己存続のためだけの活動となるようだと問題です。

厳しく注視していきたいと思います。

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コメント

  1. 山猿 より:

    おっしゃる通りレイジーな保証協会があるのも事実です。当局から資産査定等で厳格な指導を受けておらず、また厳しい先にも比較的自由に支援出来る環境にあったにも関わらず、です。

    『やれば出来る』事に気付く保証協会が増えてくれることを望みます。

  2. 寺岡雅顕 より:

    「事業性評価は引き受けるから、保証をくれ!」など決してあってはならないことだと思います。

     保証残高の減少についての対策は、企業の実態把握(事業性を理解)をすすめ、市中金融機関の限界を補完する取組みを進めることで、身の丈にあった保証残高の獲得は可能なはずです。また協会の理解と金融機関の理解をすり合わせることで一層深く企業を理解することにつながります。

     また、金融機関の企業と双方に一定の距離を持って接することが出来るという立場を考えると、金融リテラシーの向上と レイジーバンクの覚醒の両方に重要な役割を果たすことが可能です。

     地域金融の正常化に果たす保証協会の役割は大きいと考えています。

  3. 旅芸人 より:

    レイジーバンクの地域には、まともな保証協会があり、レイジー保証協会の地域における金融機関は比較的しっかりしているというのが、かつての図式だったように思うのですが、昨今はこの法則も崩れているようです。

    よりによって、どちらもレイジーという悲惨な地域もあります。

    こういう地域の顧客は本社を移すべきでしょうね。