テレビ番組のハシゴ

昨晩は今年初めてといえる夜更かしをしてしまいました。

NHKテレビでプロフェッショナル「仕事の流儀」で広島市信用組合 / 山本ワールドを堪能したあと、録画していた裏番組、テレビ東京の「ラストチャンス 再生請負人」の最終回を見たからです。

広島市信用組合の中小小規模企業に寄り添う真の地域密着型金融は、シンプルな預金貸出のみ。近頃流行りのコンサルティング (プロダクトアウトの、提携先のサービスを繋ぐだけのエセコンサルが多い) などという派手な言葉はありません。

経営理念から逸脱することなく、原理原則に則った融資業務を、顧客目線で粛々とおこなう姿に感動した視聴者は多いものと思います。

他の地域金融機関が収益悪化で苦しむ中、広島市信用組合は基本通りの銀行業務をやることで、15期連続増収。

その差って何でしょう。

組織的な本気度です。

「ラストチャンス」の方は、上場企業 (外食チェーン、デリシャスフード) の再生物語なのですが、取引銀行 (都市銀行らしい) の融資課長と担当者の対応を見て、苦笑しました。

デリシャスフードの債務超過が分かると冷酷に債権回収モードに入り、再生の光が見えてスポンサー企業が取引銀行を替えるとの意向がわかるや、臆面もなく土下座をして、取引継続を懇願する。

そもそもデリシャスフードの事業再生には一切関わらず、終始一貫して傍観者。

よくある話ですね。

これでは信頼関係もへったくれもなく、企業と金融機関の共通価値の創造(CSV) などできるわけがありません。

「金融機関の二極化」があぶり出された2つの番組でした。


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コメント

  1. 寺岡弟分 より:

    二つの番組のスタート時間から、私はラストチャンス再生請負人を見て、広島市信組山本理事長の番組は録画しました。休日にじっくり見るのを楽しみにしています。山本理事長の人となりから、常に顧客目線で原理原則に沿った業務を行う姿や理念は現場の職人である私にも共感することが多く沢山学びました。広島の町の様子を見に行ったこともあります(笑)

    また、ラストチャンスを見て、自分の40数年の社会人人生から、高度成長期都市銀行就職が大半の中、合併や破綻、転職を経験することなく地域密着型金融一筋に関われたことは何よりと感じています。組織の本気度に繋がるよう現場から頑張ります。

  2. 楢山 敬 より:

    市信用さん、支店長が直接役員会で説明する形式いいですね!エリア(移動時間)の問題もありますが、顧客のことをよく分かっているのは現場ですからね。

  3. 新田信行 より:

    信用組合の原点は、人々の幸せです。信用組合は幸せのコミュニティなのです❗