関東地銀、何やっているの?

地域銀行を中心に、「マイナス金利や景況感の改善を背景に、貸し倒れのリスクを恐れずに融資している実態が浮かんだ。一部には危うさも垣間見える。」

本日の日本経済新聞が、信用保証協会の保証付き融資が激減し、バブル期の1991年度以来の低水準との報道をしています。

文中に、

「『うちは3カ月延滞していても融資します』。大手信用調査会社によると、ある関東の地方銀行は地元の信用金庫への返済が3カ月滞っていた中小企業に、信用保証なし融資での借り換えを持ちかけて実行した。3カ月以上延滞した貸付金は一般的に銀行内の信用格付けで不良債権にあたる要管理先に分類され、新規の融資はしにくい。」

とありますが、関東地銀 (肩代わりを行なった) のやるべきことは、違うのではないかと思います。

すなわち信用金庫が保証協会の保証付きで行なっている既存融資 (借手は信用金庫が信用保証協会とタッグを組んでしっかりと金融包摂している先である) をプロパーで掠めとる前に、金融排除となっている層の顧客に対し、保証協会の保証も併用しながら新たに貸すことが、真の意味で「リスクを恐れずに融資する」ことではないでしょうか。

こちらの方が国民経済的にも、はるかに意義があると思うのですが。


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コメント

  1. 新田信行 より:

    東京信用保証協会はあまりにもひどいです。当組合は東京信用保証協会は使いません。

  2. 橋本卓典 より:

    保証協会は目覚めたところもあるのですが。。。東京にも、心ある人はいると思うんですよね。他の保証協会が是非、仲間の輪を広げ、「事業者がいなければ、保証協会は存在し得ない」ということに気づいて欲しいと期待します。

  3. 多胡秀人 より:

    東京都信用保証協会はどうしようもない、

    という批判的な話をかつてよく聞きました。

    4月の制度改正以来、全国の保証協会が変わりはじめているのですが、東京都保証協会はどうなんでしょうか。

  4. 新田信行 より:

    残念ですが、まだダメです。心ある保証協会が地方にあることは、知っています。残念です❗