無責任で矜持のない経営者には、もう期待しない

11月28日のブログで、金融庁の「地域金融機関の課題解決に向けた今事務年度の基本方針」について記載しました。

その中で、ゾーン ① としてあげた、「コア業務純益 (投信解約益を除く) が大幅に低下し、収益が継続的に低迷している地域金融機関」に、もはや残された時間はありません。

金融庁サイドは「将来の健全性のための早め早めの経営改善を求める。見栄による経営状況に見合わない配当や有価証券含み損の先送りを問題視し、社外を含めた経営陣との対話によって注意を喚起する。」との対応なのですが、

金融行政云々をいう以前に、当事者たちが自覚を持って動くべきです。お客様のためにも、従業員のためにも。

経営環境は強烈な逆風の土砂降り状態です。

AIフィンテックを駆使した非金融業態の金融業への侵攻は予想外のスピードです。

地域金融機関は労働集約型のリレバン・ビジネスモデルを遂行しない限り、生き残ることはできず、従業員の満足が達成されることもないででょう。

残念ながら、このゾーンに入ると思われる地域銀行の経営者が、直ちにアクションを起こすとは到底思えません。それができる人たちであれば、とっくに動いているはずです。行政から言われて渋々動き出すという類 (たぐい) のことでもありません。

このような経営者の多くは横並び思考で前例を踏襲するだけ。ダメなもの同士で横並びをしても共倒れです。

将来のある従業員の方々、こういう無責任な経営陣に盲従し「座して死を待つ」でいいんですか?

お客様のことを熟知し、お客様のために日々頑張っている現場が立ち上がるしかありません。

そういう人たちを、ワタシ (病気で数年前に地獄を見た人間です) は微力ながら心より応援したいと思います。

—————-
書き終えて、えらい過激な文章になったなと、、、

このところ地域金融機関の経営者の無責任極まりない姿勢に、立て続けに遭遇したことが背景にあります。

まあ、いいか。

あえて文章はそのままにしておきます。


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コメント

  1. 石見神楽 より:

    仰る通り、現場の方々は融資前からお客様のご苦労、悩み、頑張りをその目で見て、感じて、共感しています。そうした人と人とのお付き合いの中で『何とかして差し上げたいという感情の生まれ方』こそがリレーションシップの原点だと私は想っています。

    しかし現状はご覧の通り。私が知っている金融機関ではそんな感情なんてとりあえず否定され、ボリューム・融資実績だけを求められ、勝負させられるのはほぼレートのみ・・・。

    彼らは何のために就職したのでしょうか?毎日何を思って仕事をしているのでしょうか?レート勝負で勝って、お客様の心からの『ありがとう』が聞けるのでしょうか?

    お客様や地域のためにも、そういう方々を救っていかなくてはなりません。もし立ち上がるなら、私も本当に微力ながら応援していきます。

  2. 寺岡雅顕 より:

    【声をあげること】

     10年で大きく世の中は動いてます。

     必ず共感する方がいらっしゃいます。その共感をつないでいくことが変革につながります。共感が広まれば、お客様も応援してくださいます。

  3. 寺岡雅顕 より:

    【声をあげること】

     10年で大きく世の中は動いてます。

     必ず共感する方がいらっしゃいます。その共感をつないでいくことが変革につながります。共感が広まれば、お客様も応援してくださいます。

  4. 寺岡雅顕 より:

    追伸です。

     10年で金融行政も大きく変わりました。金融庁に地域金融生産性向上支援室が組成され、仮面の下に隠された素顔の地域金融機関経営を見ようとしています。

     自分たちを育んでくれた地域のために・・・、共に暮らす地域の仲間たちのために・・・、自分の人生に悔いを残さず豊かにするために・・・、怖れず声をあげましょう。

     行政も指をくわえて「みて見ぬふり」をするわけがありません。

     

  5. 小口章治 より:

    私は金融機関ではなく、支援機関の一人ですが地域に根付いて中小企業支援を懸命に行っている信金マンを応援しています。ともに地域を盛り上げていきたいとおもいます。

  6. 森脇ゆき より:

    私は経営陣の考えに納得できず、銀行を退職してしまいましたが、退職後は僅かですが素晴らしい金融機関にも出会えています。時代は必ず変わると信じて行動します。

    地域の人々のために金融人は輝けるはずです。