煙たい存在

「社外取締役として一番意識することは?」

先日、ある方から、聞かれました。

はっきり言って、地域銀行はコーポレートガバナンスコードの形式要件を整えるだけでお茶を濁しているところが多いように思います。

委員会等設置会社であろうが監査役設置会社であろうが、いくら立派な仕組みを作ろうが、経営トップが本気でなければ絵に描いた餅。

“壁をつくる”経営者のもとでは社外役員は機能しません。

「貴重なご意見ありがとうございました、でも何もやらない」

というのは一番よくありません。興ざめです。

さて、

「トップは、常に自らと異なる意見を持つ人間を近くに置いていなければならない」

ワタシが社外取締役として仕えた、某地域銀行のもとトップの言葉です。

この方は頭取在任中、耳の痛いことを言うナンバーツーを辞めさせませんでした。

ところが、常勤役員で耳の痛いことをトップに直言できる人はほとんどいません。人事権を持つトップに楯突くことのできない常勤役員はイエスマン集団になりがちです。

煙たい存在。

微力ながら、社外取締役として、この役割ができればと思っています。


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コメント

  1. 新田信行 より:

    多胡さんが当組合の社外理事になってくれたら嬉しいな🎵😍🎵

  2. 寺岡弟分 より:

    私は言える立場にありませんが、当社も多胡さんが社外理事等で関与してくれるのが望みです。