いまや紅葉スポット、足尾線

日曜日の乗り鉄紀行です。

半月ほど前、高校時代の友人であるARC氏から、写真付きのメールが送られてきました。

「いま神戸駅にいる。ハカセも一緒。」

ムムム、その割に画像はのどかな風景。

山陽本線の神戸ではなく、わたらせ渓谷鐡道の神戸(ごうど)駅。

群馬県の山奥でした。

わたらせ渓谷鐡道は桐生駅から、かつての足尾銅山 (終点は間藤駅) の44キロあまりを1時間半ほどで結ぶ第三セクターで、国鉄時代の名称は足尾線。

最近は有数の紅葉スポットになり、1週間ほど前のテレビニュースでも多くの人が訪れているのを見て、驚愕しました。

ワタシがこの線を“乗り鉄”したのは一度しかありません。

半世紀前、高校三年生の時です。ハカセとともに足尾線の SL貨物列車の撮影が目的でした。

足尾銅山鉱毒事件の田中正造翁の話を学校の授業で聞いた直後でもあり、現地を見たいとの思いもありました。

我々の乗るディーゼルカーが、銅山からの SL貨物列車とすれ違ったのが神土駅 (ごうど、今の神戸駅) だったのは鮮明に覚えています。

神土駅から、草木駅、沢入駅 (そうり) の路線のほとんどは、いまやダム建設で水没し、トンネル新線に付け替わっているようですが、当時は渓谷美を楽しめた区間だったとの記憶があります。

足尾の街は細長い、という印象でした。

1969年当時、銅山は稼働していたのですが、街自体には活気が感じられませんでした。

ハカセの写真館は、半世紀前と今とを並べた今昔物語です。

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コメント

  1. ARC より:

    わたらせ渓谷鐡道、、、紅葉スポットとしてはノーマークでしたが、今や名所になったようで(平日なのに)大層な人出でした。

    特にトロッコ列車は大当たり、乗る人にも撮る人にも大人気。

    ダム湖から奥は川沿いを走りますが、白い岩ゴロゴロの河原の景観もなかなかでした。

    足尾の町は今は日光市ですが、確かに日光までスグのところなんですね、ただの山奥のイメージでしたが。

  2. 旅芸人 より:

    地図を見たら足尾と日光、近いですね、確かに。

    日足トンネルができる前は山越えだったのかも。

    この区間、路線バスが走っていたら乗ってみたいですね。

  3. ARC より:

    バス路線はありました。

    ただ、足尾の人が日光にそれほど用がああるとも思えないし、旅行者が使うとしたら物好きな部類でしょうから、閑散路線でしょうね。

    ひと駅分歩いたりもしましたが、交通量がヤケに少ない国道でした。