14日の日経電子版に「埼玉県内企業の平均金利が全国4番目の低さ」という記事がありました。
〜 帝国データバンク大宮支店が実施した調査によると、2017年度の埼玉県内企業の平均借入金利は16年度より0.11ポイント低い1.19%だった。全国平均よりも0.14ポイント低く、都道府県別にみると4番目の低さだった。(同記事)
早速、原典にあたったところ、埼玉よりも低金利の地域は、
愛知、香川、岐阜、
の3県でした。なるほど名古屋金利が一番低いんだぁ、、、
埼玉の金利の低さを「県外から進出してくる金融機関が多く、金利競争が激しい結果だ」という帝国データバンクの分析には基本的に異論はないものの、ワタシの分析は次の通りです。
それは、攻め込む他県の金融機関も、受けて立つ地元金融機関も、低金利でのボリューム追求型のトランザクションバンキングのところが圧倒的多数ということです。リレバンは「なんちゃって」です。
全国にリレバン後進地区というのがあるのですが (あくまでもワタシの物差しによるもの)、埼玉はその一つです。上記の低金利トップ3 も、埼玉と同じカテゴリーに入ると考えます。
昨年秋に埼玉の事業者の方々と意見交換会を行ったのですが、金融機関以上にリレバンへの理解の高さを感じました。
リレバン後進性の責任の所在は金融機関にあると感じます。
こういう地区こそ、金利以外で勝負するリレバン金融機関が際立つと思うのですが、果たして埼玉県には組織的継続的なリレバンを展開している金融機関はあるのでしょうか。
コメント
一般的な購買行動は“価値>価格”が成立した時に励起されるとする方がおられます。
これで言うならば、“価値”を提供するチカラの無い売り手は、“価格”を下げる事でしか購買して頂けない、という事ですね。
寂しい話しです。