下位互換

昨日のブログ「行き過ぎた成果主義とガバナンスの欠如」に“東北の銀行員”さんから、コメントをいただきました。

首都圏や愛知、大阪といった都市部の信用金庫の中には、地域銀行の悪いところを真似て、ボリュームだけを追いかけるところが多いのですが、東北の信用金庫でも同じ現象があると聞き、情けなくなりました。

「下位互換」とはイヤな言葉です。

そういう信用金庫の経営者には、協同組織金融機関の本分を思い出してほしいものです。


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コメント

  1. 橋本卓典 より:

    東北の銀行員さんの「下位互換」は、言い得て妙です。

    ただ、よく考えれば、これも長短金利差に乗じた規模拡大のビジネスモデルだからこそ、通用した銀行モデルへの憧れです。この長短金利差の規模拡大モデルが破綻したのだから、協同組織金融は正気に戻って、自分たちは一体何なのかを考え直した方がよろしいと思います。

    検査マニュアル後の引当・償却の考え方も銀行と違って良いはずです(というか、ビジネスモデルによる判断ですから、そうなると思います)。

    「どこ」で「誰」に対して「何」をするのかは明確です。そして最優先すべきは「地域の元気」です。

    「地域の元気」以上に優先されるべき問題はありません。「地域の元気」にプラスになるのか、マイナスになるのかをシンプルに考えて、行動するだけです。

  2. Hさん より:

    確かに地方銀行は商業銀行(営利企業)であり、信金・信組(協同組織)と仕組み上での建付けは別物ですが、その創業時の精神に関して言えば大きな違いは無いと思います。

    地方銀行の多くは旧国立銀行(この「国立」という言葉が大いに誤解を招きますね)を母体としていますが、これらの旧国立銀行は各地の有力な商人や地主・旧藩士らが、ご当地の「殖産」を目指して出資・設立したものです。

    「地域の元気」を最優先することは営利企業である地方銀行においても、DNAとして脈々と受け継がれているはずなんですが。

  3. 東北の銀行員 より:

    Hさんの仰る通り、創業時の精神は商業銀行も信金・信組も大きな違いはありません。

    思うに「商業銀行」の殆どが上場し、コーポレートガバナンス・コードをフルコンプライしていることが信金・信組との違いを決定付けているのではないでしょうか。

    3/28の「当期利益の半分が上場関連費用」にコメントさせていただきました「自ら上場廃止」について、決して実現不可能なトンデモ案ではないと未だに私は思っております(笑)。