松風と直江状

本日、とても嬉しいことがありました。

450年の歴史がある京菓子をいただいたのです。興奮しました‼️

石山合戦で本願寺の門主顕如が織田信長に負けて石山本願寺 (大阪城の場所)を明け渡し、紀州に落ちる道すがら兵糧方が顕如に差し上げたお菓子、「松風」です。

http://kameyamutsu.jp/products/matukaze.html

「松風」は司馬さんの「関ヶ原」の中で、直江兼続が家康宛ての「直江状」を書く前に、上杉景勝と二人で茶室で一服するシーンで出てきます。

直江兼続は「松風」を食したあと、風呂に入り、徳川家康を糾弾する「直江状」を書き上げるのです。

〜「追而急ぎ候間、一遍に申述候。内府様又は中納言様(徳川秀忠)、御下向の由に候間、万端、御下向次第に仕るべく候。」と書いた。この三行が、挑戦状である。意味は、「追記する。うわさによれば家康殿か秀忠殿かが会津討伐に下向なさるらしい。万端、つまりすべては──その節に仕ろう」というもので、家康が三軍をひきいて来るならば来よ、我は国境に陣を布いて待つであろう、ということである。

(関ヶ原 中巻より)

「松風」にパワーをもらい、ワタシの舌鋒はさらに強くなるかもしれません、笑い。


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コメント

  1. 橋本卓典 より:

    籠城する「顕如」が食したのも「松風」。

    鳥羽伏見の戦いに敗れた土方ら新選組が江戸への敗走中に立ち寄った大阪の料亭で食したのも「松風」。

    時代の変わる時、400年変わらぬ製法の「松風」があるのですね。。。多胡さんの直江状が炸裂しそうだ。

  2. ARC より:

    また脱線しますが

    松風というと、いろいろなところから出ていますね。

    何となく買ってましたが、450年も歴史があるとは存じませんでした。中の栞には書いてあるのかな。

    食べやすいサイズ感がいいです。

    買い求めるのは専らTデパートの地下。

    調べると、ご紹介のお店のものも置いているようなので今度探してみよう。

  3. 増田寿幸 より:

    ARCさんに申し上げます。京都では「亀屋陸奥」の松風が支持されています。理由①、本願寺さんの前に店がある、理由②、店の看板が「松風調進所」という独特のものである、理由③、おいしいなどです。京都にいらした時に堀川通り七条角の北東にある店構えをご覧ください。納得いただけるはずです。

  4. ARC より:

    増田様、ご案内、誠にありがとうございます。

    ワタシがときどき立寄るのはTデパートの地下の諸国の銘菓を集めたコーナーで、

    その一面は京都の銘菓だけを集めてあるのですが、そこにはワタシは殆ど寄り付きませんでした。

    それは

    ①種類が多すぎて目移りする

    ②どうも京都となると敷居が高い

    ③それにとかく高そう  ※②③は単なる思い込みかも知れません

    しかし増田様のお言葉に、デパ地下ごときでお茶を濁してる場合でない、是非とも「堀川通り七条角」を訪ねなくてはならん、と。

    (これでも、20数年前は太秦で仕事してましたが、、、京の銘菓など一つも覚えませんで)

  5. 多胡秀人 より:

    そういえばARCさんは太秦で仕事をしていました。

    チャンバラ番組に出演してたわけじゃないですよね。

    確かに画像のプロなら太秦はありか!

    高槻から阪急と京福の乗り継ぎでしたっけ。

  6. ARC より:

    ・JRの京都線と山陰線です!

    ・画像はその前に卒業してました!

  7. 増田寿幸 より:

    おおきに、京都はいつでもお待ちしてますえ~、陸奥の松風、道喜の粽、伊織の銅鑼焼、たんとありますえ~。