増毛のこと

かつて仕事で北海道に行ったときに国稀という酒をよく飲みました。

増毛 (“ましけ”、“ぞうもう”ではありません) のお酒です。

最北の酒蔵、國稀酒造のホームページを見ると名前の由来は乃木希典にあるようです。

日露戦争の激戦地203高地で旭川の第七師団は多くの戦死者を出しましたが、増毛の町民も含まれていました。慰霊碑を建てることになり、その発起人となった國稀酒造の創業者が乃木将軍に碑文の揮毫を頼んだ際に将軍の人格に感銘して希の字をもらったとのこと。

ニシンの水揚げで栄華を極めた増毛も、今は人口4000人余りですが、風情のある木造家屋や重厚な石造りの倉庫群などは残っています。

増毛駅は留萌本線の終着駅でしたが、2016年に増毛〜留萌の区間は廃止。

1970年夏に初めて北海道に足を踏み入れ、半月以上をかけて道内を放浪したときには稚内から羽幌線で留萌に入り、留萌で宿泊したものの、増毛に立ち寄らず、深川に向かいました。

当時は増毛・留萌から札幌・小樽に日帰りできる、急行「ましけ」が走っていました。

1968年10月の時刻表によれば、

増毛発 6:56→ 札幌着10:22、札幌発18:25→ 増毛着22:12。

増毛を初めて訪れたのは10年前、HR社のS社長との「稚内→留萌 路線バスの旅」の流れで増毛駅まで行ったことが思い出されます。

この時のことは、2018年2月11日「魅力満載だった羽幌線」に書きました。ご高覧ください。

ただ、増毛駅に到着した列車でそのまま留萌へ折り返したため、街中を散策することができず、もったいないことをしました。

写真は増毛の風景。

いずれも、高校の同級生 ハカセによるものです。

瀬越駅から暑寒別岳 20160629
増毛駅 20160627
増毛駅前 20160628

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コメント

  1. ARC より:

    増毛の知名度がまだそれほどではない頃、ベタなお土産ですが、増毛の入場券を買って帰って会社の「相応しい」方に配りました。
    相手は主に現場のウルさ方なので、(多少の危険はありましたが)現場対応に明け暮れる若造にとっては低廉で効果的なお品でした。