百聞は一見に如かず

15日に遠征してきた某地域金融機関。

今までトップや役員の方たちと話をする機会がありましたが、実際に訪問し、支店長や本部の人たちと意見交換をすると様々なものが見えてきます。

この地域金融機関、他の多くの地域金融機関と同様、目指すところはリレバンの定着です。

やはり組織的継続的な取り組みが課題ですが、これはトップや役員が繰り返し繰り返し、現場に伝えていくしか方法はありません。

役員がこの点を強調したことは評価に値します。

トップとともに本店内を移動する際に、トップがすれ違う職員たちと言葉を交わす光景を見て、「ここはいけるな❗️」と思いました。

トップと若い職員の間の“壁”が感じられません。

多くの場合、頭取や理事長が「お偉い」ところは、現場との距離が大きく、こういう組織で真のリレバンを進めることは難しいです。

お偉いトップがリレバンの本質を理解していないか (多くの場合、そうである) どうかは別にしても、それを現場の隅々に浸透されることは難易度の高いことです。

安易なノルマ漬けのプロダクトアウトが横行し、リレーションシップ・キャピタルやヒューマン・アセットが毀損しているのではないでしょうか。

さらに規模の問題もあるでしょう。この金融機関の従業員数は千人未満です。トップは全職員の顔が見えています。

合併による効率化での地域密着型金融はありえません。所詮は自己本位。このことを痛感した一日でした。

金融庁や財務局のオンサイト・モニタリングでは、悪いところをえぐり出したり、数字を詰めるだけではなく、こういうところをチェックしてほしいものです。

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