ソーシャル・キャピタルとリレーションシップ・キャピタル

スモールサン・インターネットラジオの火曜日のパーソナリティは第一勧業信用組合の新田理事長です。

新年1月7日、かんしんの“未来へのチャレンジ”第44回は、「地方創生の取り組みとソーシャルキャピタルについて」ということで、新田さんといわき信用組合の江尻理事長さんの対談です。

「地方創生の取り組みとソーシャルキャピタルについて」かんしんの“未来へのチャレンジ”第44回

地域金融機関にはバランスシート上に現れる資本 (エコノミック・キャピタル) 以上に重要な資本があります。

それをソーシャル・キャピタルと位置づけて、経営の根幹に置く江尻さんと、リレーションシップ・キャピタルの重要性を常に発信している新田さん。

江尻さんのソーシャル・キャピタル経営の原点が、大震災の折に人々が避難所でお互いを思いやる気持ちが芽生えたことにあるとうかがい、感銘を受けました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. 橋本卓典 より:

    新田さんは、アネックスでも常連なので、いわずもがな「銀行から協同組織までの真髄を知り抜いており、幸せを資本と考え、しかも実践し、さらに成果を出している卓越した経営トップ」なのですが、拙著「金融排除」でご紹介した、いわき信組の江尻さんも驚くべき経営トップです。類は友を呼ぶ。新田さんが江尻さんを高く評価していることに私もまったく賛同です。

    私が驚いたのは、江尻理事長が初対面の時「社会関係資本です」と言い切った先見性です。「社会関係資本」を豊かにすれば、信用コストも減ってくるとのこと。あとになってじわじわ実感しました。まさに「計測できない資産」です。

    大震災(原発事故)で、市長、マスコミ、医師、大手銀行支店という、地域の要になる人々から脱兎の如く逃げ出すという究極の状況において、血相を変えて避難しようとするお客様に「顔の確認だけ」で、次々にお金を貸し出したところ、わずか数年で全額が戻ってきたという話が原体験になったそうです。

    「結局、あそこは必要な金融機関だよな」と思われる金融機関は潰れないでしょう。では、なぜ「あそこは必要だよな」と思われるのでしょうか。社会関係資本の真価はそこにあります。

  2. 新田信行 より:

    私は、震災の時のいわき信用組合さんのお話を伺った時に、涙が出ました。翻って自分たちのことを考えた時に、これからの目指すべき道が見えてきました。皆さんから、いわき信用組合さんを誉めていただけると、私も誇らしく、嬉しく思います。