地域金融機関の経営とガバナンスの向上に資する主要論点 (コア・イシュー) ~「形式」から「実質」への変革~ (案)
昨日、公表されました。
金融庁によれば、「本文書は、地域銀行の経営とガバナンスの実効性の向上に資するため、参考となる主要な論点(コア・イシュー)を整理したものです。」とのこと。パブリックコメントの締め切りは3月9日です。
ざっと目を通しましたが、各金融機関の経営理念の前提となる、銀行法第1条の「国民経済(地域金融機関の場合には地域経済社会)の発展に資する」(A) と「健全性」(B) をいかにバランスを取るか、もっと言えば「(A)あっての(B)」の経営というところがポイントになると考えます。
コメント
遅まきながら本日読んでみました。感想としては、主要論点2「地域社会との関係」の具体的な論点例が他の論点に比較して弱いことが気になります。単純に文字数が少ないこと。こう言うとあまりにも単純な指摘ですがすべてを表している気がします。地域社会の課題をもっと具体的に列挙しないと駄目だと思います。ここが疎かなままだと他の論点の深掘りができません。難しいことをイメージしているわけではありません。地域のインフラ未整備なのか、人口の減少なのか、はたまた雇用受け皿の不足なのか、あるいは所得格差なのか、そこが見えてないと、経営の質向上やガバナンス改善が期待できないと思います。少なくない地域金融機関のトップがそうした地域課題を自分事と思ってないと思うのです。