昨日、経済産業省は新型コロナウイルスの影響による中小小規模事業者の資金繰り逼迫を受け、「危機関連保証」(100%保証) を初めて発動しました。
経済産業省のホームページの該当箇所の抜粋です。
~ 売上高等が急減する中小企業・小規模事業者においては、一般保証及びセーフティネット保証とはさらに別枠となる100%保証が利用可能となります。
~ 指定案件に起因して、原則として、最近1か月間の売上高等が前年同月比で15%以上減少しており、かつ、その後2か月間を含む3か月間の売上高等が前年同期比で15%以上減少することが見込まれること。
これを受けて、レイジーバンクどもの枠取り合戦のボルテージが上がっています。
「コロナ対策はセーフティネット保証4号だけ」という地域金融機関もあると、友人のXさんが教えてくれました。
こういう恥知らずどもがウヨウヨいる一方、地域金融機関 Pでは、経営会議でトップが、
「今回の件で、1件たりとて資金繰り破綻させたら許さねぇ」
と啖呵を切ったという話を聞きました。
この金融機関は全営業店に経営改善/事業再生ができる人材を配置するなど、ワタシの評価では数少ない本物のリレバン金融機関であり、トップの発言には口先だけでない重さがあります。
コロナ対策で地域金融機関の真贋が露呈しています。
コメント
支えるべき事業者を支えられないようじゃ、金融の意味がねぇ!
と思います。
政策系の金融機関は日々お上からの要請が強くなってきて、相当に柔軟な対応が要請されているようです。
血液型はどうあれ、当座の輸血はできる状況と思われます。
一方。
ある地域金融機関の支援担当(リスケ先が主な担当)の人と話したところ、「こういう局面で国の資金が相当出るとはいえ、地元のメインの自分達が一切身を切らないってどうなの?」と。
現場レベルではそのような考えの人がいるのを少し嬉しく思う一方、その人も言っていましたが「自分には何の影響力もない」。
近時レイジーバンク化が激しいと個人的に感じているその金融機関を思うと、結局は経営が腹を決めて現場に考えを浸透させないと組織は変わらないということです。
レイジーバンクが変わるためにはレイジーバンカーが変わることが必要です。