🚩伴走支援を超える代走支援

新型コロナに対応し、全国的にファンドをつくる動きが出始めていますが、まだまだ企業の資金繰り支援ファンドは「融資」の形が中心です。

それに対し、本日の日経中国版(昨日の日経電子版も)の「広島銀行グループ、資金繰り支援 新ファンド」にある、ひろぎんキャピタルパートナーズ(広島銀行100%出資、出資規制の緩和を受けて今月設立)のファンドは「出資」であり、負債増に抵抗感の強い企業のニーズに合致するものと考えます。

~新しいファンドの出資対象として足元で新型コロナの打撃を受けていても、収束後は収益の改善が期待できる企業を想定している。企業規模の大小などは問わない。(同記事)

~広島銀行は担保や保証に頼らずに収益性を重視する「事業性評価」を従来から手掛けており、顧客の定性分析も進んでいる。これまで培ってきた顧客分析の蓄積を生かし、デューデリジェンス(資産査定)も含めて1カ月弱で資金の手当てをすることを目指す。(同記事)

「規模を問わないこと」、「スピード対応」は魅力的ですが、ワタシがとくに注目するのは「出資先への経営改善を後押しできる人材の派遣」(同記事より)のところです。

ひろぎんキャピタルパートナーズの小池政弘社長は、他に先駆けて2004年に中小企業の事業再生に関わる書籍を上梓した、その道の筋金入りのプロフェッショナル。

(経営支援ができる人材を広島銀行グループから送り込むことで)「伴走型支援というレベルを超えた踏み込んだ経営支援をする」(同記事)という小池さんの言葉には痺れました。

「伴走支援を超える代走支援」、期待しています。

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コメント

  1. 小池政弘 より:

    最大限のお褒めの言葉に恐縮しております。少しでもご期待に添えるように、改めて精進して参ります。
    本記事のお陰で、内外から照会があり、より一層気を引き締めております。

  2. 藤本貴久 より:

    「伴走型支援というレベルを超えた踏み込んだ経営支援」、心に響きました!金融に関わる者にとって、勇気がでる言葉だと思います!

  3. 増田寿幸 より:

    これこそがコロナ対策の次世代金融だと確信します。「代走支援」というよりも「経営参画」だと思います。