🚩過度なノルマの果てに

どことは言いませんが、複数の地元銀行がゼロゼロ融資の予約枠取り競争で現場が血みどろの戦いを繰り広げている地域があります。

メイン先どころか取引の薄い先にまで、事業者の資金ニーズに関係なく、ゼロゼロの上限額まで、優越的地位をちらつかせながら、売り込みをしています。

お客様無視、お客様に伴走支援している他の金融機関からも「雑音以外の何者でもない」との怒りの声が聞こえてきます。

この地域の銀行すべては、なんちゃってリレバンが得意技で、価格による差別化戦略の報いで、平均貸出金利を見ると、全国でも屈指の低いレベル。

そもそもゼロゼロ融資の貸出金利は1%そこそこと低い水準で、この残高を増やすと融資ポートフォリオ全体の平均金利を引き下げるため、「いかがなものか」と思う地域金融機関は少なくないのですが、この地域の銀行の平均貸出金利はゼロゼロよりも低レベルなので(苦笑)、抑制作用がまったく働かないのです。

ノルマ漬けの血みどろの戦いは、現場に強烈なプレッシャーがかかります。

ヒューマンアセットの崩壊の懸念はいうまでもなく、さらに言えば、計数改竄による不正の温床になるのではとの恐ろしさを感じます。かつての商工中金の悪夢はもうたくさんです。

取り越し苦労だといいのですが、、、

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コメント

  1. よみひと知らず より:

    津軽海峡の向こうは冬景色

    北の信金マン