🚩感じ方は人それぞれ

(1)ウイズコロナ・ポストコロナで求められるのはリレーションシップバンキングのバージョンアップ。顧客とのリレーションの濃密化がポイントとなる。地域金融機関は財務面・本業面での伴走支援からさらに踏み込んで、顧客の企業価値向上のために経営人材の派遣、資本参加も考えていかねばならない。

(2)自己資本を手厚くするため「今後は(中小企業でも)M&A(合併・買収)が幅広く進んでいく」と強調。地域金融機関は提携仲介などに貢献できるかが問われる。

(1)は16日に開催された「金融庁リージョナルバンキングサミットx日経地方創生フォーラム」における山背の達人、増田寿幸さん(京都信用金庫会長)の基調講演を聞いてのワタシの理解です。

それが本日の日経朝刊では(2)。

同じ話を聞いても、感じるところは違うものです。

ワタシは十数年、リレバンが頭に染みついていますし、日経さんは合併、買収、再編ネタがお好きなようですから。

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コメント

  1. 増田寿幸 より:

    多胡さん、ありがとうございます。山背の老人でござりまする。16日のビデオは不出来でお恥ずかしい限りでした。元来は人前でお話をすることを苦にしない性質のつもりがビデオ収録というのは想像以上にやり難かく最悪の結果となったわけです。多胡さんにフォローいただいたように私の主張はリレバンのバージョンアップでありまする。それも下手な話で通じなかったのかもしれません。いずれにしても今後はそのバージョンアップの実践を通じて得た知見をまた多胡さんに聞いていただけるように精進いたしまする。 増田 拝

  2. 八代恭一郎 より:

    なんとまぁご謙遜を!がっかりコンテンツが多かった中、別格と思いました。
    増田会長の主張された身を削って資本と経営人材をコロナ禍に苦しむ事業者に提供することこそ
    地に足の着いたソリューションと納得しました。
    日経には「身を削って」がうまく伝わらなかったようですね。
    ただ、まだまだ身を削りうる地域金融機関ほど、過去こうしたことを避け続けた結果、サステナビリティ万全のレイジーバンクとなっており、エコシステムでの役割から嫌々ながらこうしたことを強いられてきた地域金融機関ほど再編淘汰が要請されていることは一応突っ込んでおかせてください。Sustanabilities of Non-lazy regional bank matterです。

    • 増田寿幸 より:

      八代さん、生意気を言いますが、その突っ込みは承知のうえでリレバン強化を思います。

  3. 橋本卓典 より:

    3000人視聴だそうです。さらに8人の頭取が視聴したとか。密議なら情報の非対称性で取材の切り取りも自由自在ですが、衆人環視ではそうは行きません。書いた本人の力量としてブーメラン効果が発生します。

    増田さんがおっしゃるように、RPの話から解き起こし、さらにリレバンのステージを引き上げるという論旨は、国語力ある者ならば明らか。それを敢えて触れないとなると書き手の意図があります。別の意図があるならば明示すべきです。

    中小企業のMAだけなら地域金融機関である必要はありません。制限時間の関係から、なぜ「事業再生」から「経営革新、経営参画」でなければならないのかをお話いただくことはかないませんでたが、是非、その続きを語っていただくなくてはなりません。

    • 増田寿幸 より:

      橋本さん、一言で言うなら、今回は再生というには健全過ぎる企業への経営支援が主になると思うからです。

  4. 八代恭一郎 より:

    突っ込む対象は会長の向こう側の聞き手、しかもサステナビリティ万全の地域金融機関にお勤めのレイジーバンカーさま方と再編をあおるアメリカンポリスばりのマスコミさま方です。