リスクテイクとは無縁

昨日に続いて本日の日経地方版より。

資本性劣後ローンについてわかりやすく書かれた良い記事ですが、日本政策金融公庫と商工中金の事例が取り上げられており、察するところ民間銀行は音なしの構えのように見えます。

振り返ってみますと、この地域では、顧客ニーズそっちのけで、地域銀行間でのゼロゼロ融資(金融機関にはノーリスク)の押し込み販売競争がヒートアップ、融資枠上限までの流し込みはもとより、運用商品の併せ販売についての話も聞こえてきました。

この地域の銀行にはリスクテイクという言葉はないようです。

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コメント

  1. 橋本卓典 より:

    山高ければ、谷深し。因果応報。それだけ貸しこむと、実質債務超過解消も大変になります。債務超過分以外の既往債務も10年で返せないダメージを軒並み食らっているかもしれません。自由には責任が伴うのだとしたら、好きなだけ貸しこんだということは資本性ローン、DDS、カット含め責任を覚悟し、行動するんでしょうか。

  2. 寺岡弟分 より:

    当社は津軽海峡を越えてはいませんが、ゼロゼロ融資でずっと低迷していた融資量の挽回に励んでいます。本来なら得意とする地域密着型金融は影を潜め、融資方針は保全重視です。反して、不得意の余資運用にかんしては怖いもの知らずのリスクテイクです。
    当然ながら、ヒューマンアセットマネジメントも機能不全です。
    不満ばかりの自分が悲しいです。