🚩ALMスワップ

週末、昭和末期から平成初期にかけての国内金利の推移表をながめていました。

改めてコール金利、債券利回り、短期プライムレート、長期プライムレートの急上昇を見て、当時のことを思い出しています。

この時期、円金利スワップは、金融機関の業務分野規制である長短分離を崩すものとの認識が強く、

これを「金利上昇局面におけるALMの視点から活用」してはどうか、との提案を親密な地域金融機関に対し行っていた私たちは壁にぶちあたっていました。

市場営業部門(市場運用部門や債券ディーリング部門ではなくて)は、今でこそメガバンクや大手地銀などでは当然の如く存在する組織ですが、この時期にこのような活動を“組織的”に行っていたのは私たちだけだったとの自負があります。

いまだから言えますが、1988年ごろに私たちの提案を受け入れて数千億円の円金利スワップ(固定金利の支払い、変動金利の受け取り)を行った某地域金融機関がありました。

金利が天井をつけた1990年度の決算ではこの銀行の当期利益は同規模の金融機関(ここにも同様のALM金利スワップを提案するも却下された)の数倍となったことは忘れられません。

ワタシは両方の経営会議メンバーに対し「円金利スワップとALM」についてのプレゼンを行いましたが、その際の質疑応答などから感じた経営力の差が、数年後の両者の決算数値に現れたのです。

金利上昇に直面し、30数年前のことを思い出しました。

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