「経済環境・社会環境が全国でも最も厳しい地域を地盤とする地方銀行がどのように成長戦略を描くか、投資家の皆さんには、その経営課題に挑戦する姿を見てほしい。」
5月31日、山陰合同銀行のIR(社外取の多胡も出席)における頭取メッセージのポイントはここだと感じました。
「課題先進地域で培った質の高い経営姿勢をもって他の地域(←山陰よりもはるかに経済環境が恵まれている)での事業を推し進めれば、より優れた成長があるのではないか。今後の山陽、兵庫、大阪での事業展開を注視したい。」
当日出席の、地銀株投資の有力プレーヤーXさんからいただいたメッセージはワタシの心に響くものでした。「我が意を得たり」です。
確固たる成長戦略がなければ、株式市場は評価しません。成長戦略が描けないのなら、さっさと非上場になればよい。
過疎化する地域をなんとか持続させることは地域金融機関の使命ですが、そういう地域を成長軌道に乗せることは至難の業であり、気の遠くなるような時間軸を考えねばなりません。
ここでの創意工夫による考え抜かれた経営は、事業者数・人口の多い地域における地域金融・中小企業金融の世界でお役に立てるのではないか。
この点を成長戦略として注目してもらえたのは、
「低金利攻勢でのボリューム追求型の地銀越境戦略と十把一絡げにしてもらいたくない」
との強い思いがあるワタシにとって、嬉しいことでした。
コメント
私は前職がインターネット業界で、今も情報収集をしているのですが、先日、インターネット検索業界で最先端技術を持つ企業のホームページ内「お取引実績企業」欄に山陰合同銀行様のお名前を発見しました。
課題先進地域で覚悟を持って経営をされている企業は、最先端技術も活用しておられると知り、言葉では言い表せないほどの感動を覚えました。
私もこの気持を忘れずに、日々の業務を頑張っていきたいと思います。