🚩工場所在地発のリファイナンス

地元の金融機関の対応が芳しくないのなら本社を移転したらどうだ、という話を昨日の旅芸人ブログで書きましたが、

「事業が順調で儲けが出てているときは、たまに来ても、投資金融商品のセールスや、会社買収や土地など物件の売り込みだけ。業況が悪くなった途端に...

本社を移転しなくとも、会社の施設(工場とか)がある場所に所在する地域金融機関から資金調達する方法もあります。

こちらのケースです。

https://www.shokochukin.co.jp/assets/pdf/nr_201030_02.pdf

横浜の企業なのですが、文中にある通り、もともとの地元金融機関から調達した借入債務、地元信用保証協会からの保証債務は、中小企業応援支援ファンドに移っていました。

当該ファンドの存続期間の満了を見据えて、新たなファイナンスを検討するも、以前の経緯もあり地元で行うことは難しく、工場のある宮城県の金融機関と信用保証協会、さらには日本政策金融公庫を巻き込んで、商工中金横浜支店(現神奈川営業部)がリファイナンスを実行したものです。

この4年間、商工中金でワタシが見聞きした個別案件のなかでも好事例の最上位にランクされるものだと思っています。

宮城県信用保証協会のホームページ↑

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コメント

  1. 諏訪信用金庫ビジネスサポート部 副部長 奥山真司 より:

    素晴らしい事例のご紹介ありがとうございます。
    早速、応用させていただきます!

    当たり前ですが企業さまには様々な歴史があり、そこには地縁・人縁も存在します。
    我々の営業エリア内に「創業の地」において事業を継続していただいている企業さまがあります。企業の成長過程の中で「創業の地」が本社所在地ではなくなってしまいましたが、店舗を残し、創業以来ずっと地域の雇用を守りながら事業を継続していただいております(我々の胃袋も満たしてくれております)。
    地域を“ゆたかにしてくれている”ことも忘れてはならないと再確認しました。

  2. qzs04203 より:

    奥山さま

    奥山さんがご尽力されている企業版ふるさと納税のコンセプトもつながってきますね。

    多胡