本日のブログ、「顧客本位の業務運営は何処へ行った」の続編です。
仕組み債を素人さんに販売することは、ワタシのような昔カタギのマーケット屋からすれば、市場部門の人間の風上にもおけない。
金融庁で公的資金を導入した地域銀行の経営計画を10年間審査していましたが(金融機能強化法・審査委員会、会長代理)、
とんでもない事例が2つありました。
一つはブルベア金融商品を購入し、当たりポジションの方を実現益にし、やられポジションは損の先送り。呆れました。
もう一つは「仕組み債の販売」が計画書に記載されてたこと。
キャッシュリッチな事業先に販売して、その手数料収入で少しでも返済原資に充てたいとのことでしたが、中小小規模事業者はちょっとした事象で資金繰りに詰まることは想定できるわけで、公的資金を入れた銀行がやる業務とは思えません。
仕組み債の販売先は、コロナ禍で資金繰りはどうなっていることやら。