🚩シリコンバレー銀行を日本に置き換えてみると

破綻した米国シリコンバレー銀行、日本でいえば、大手地銀グループの規模です。

新聞報道では、下記の3点から、この銀行は特異であるととらえています。

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20230312&ng=DGKKZO69193510S3A310C2EA2000

(1)預証率が高い(70%)、

(2)有価証券運用の含み損(151億ドル)が中核資本(136億ドル)を超過、

(3)個人預金の割合が低く、預金保険適用外が9割(→取り付け加速)、

日本に置き換えてみると、

預貸率の低い金融機関は、地域経済を反映し、協同組織金融機関のなかに少なからず存在します。

2点目の有価証券ポートフォリオですが、協同組織金融機関は地方銀行のように四半期決算をしておらず、含み損が自己資本の範囲内かどうかは分かりませんが、有価証券含み損が大きくなっているところはあるようです。

本邦の地域金融機関がシリコンバレー銀行と決定的に違うのは(3)。

2010年にペイオフ第一号となった日本振興銀行の場合、地域金融機関とはいえませんが、それですら対象となった預金者は約3% (3560人、預金量で471億円) に過ぎません。

心配なのは貸出への影響、金融排除です。