本日の北国新聞にも掲載されていますが、昨日配信された共同通信の
「システムやコンサルで支援 他地銀への投資は異例」
は読み応えがありました。

北国FHの投資子会社であるQRインベストメントが、企業価値向上を前提とした友好的な純投資目的で、岩手銀行の株式を取得し、第2位の大株主となったわけですが、
地銀株の低迷に強い違和感を持ち、株式投資家のエンゲージメントに問題あり↓と思うワタシは、
地銀業界のことを熟知した投資家が登場することにもろ手を挙げて喜んでいます👏
記事には、
「北国FHは投資先の地銀のニーズに応じて、システムや市場運用、コンサルティングサービスなどの改革やノウハウ提供で協力したい考えだ。投資先の地銀株上昇による収益増を目指す。」
とありますが、地銀の自己変革のフロントランナーである北国FHが投資先銀行の企業価値向上を支援するところも大きな注目点です。
時価総額が小さいがゆえに、投資家のエンゲージメント対象となっていない地方銀行株の中には投資対象として魅力的な銘柄が少なからずあります。
客観的データとしては、「配当利益率が高い」、「PBRが低く割安感がある」、「地域トップバンクで強い基盤を持つ」、という視点で絞り込むと下記4銘柄。
配当利益率 PBR
山梨中央銀行 4.49% 0.18
大分銀行 4.40% 0.17
秋田銀行 4.27% 0.19
岩手銀行 3.96% 0.19
(昨日の終値ベース)
これらの客観的なデータに加えて、経営者の改革意欲(これが何よりも重要)といった定性的な情報を持っているのが、地銀業界に属するQRインベストメントということになりますね。
そう考えると岩手銀行への投資というのは納得できます。
共同通信の記事でも、再編云々といったメディア大好きアプローチとは一線を画しています。
コメント
地銀が地銀に規律ある純投資する時代。岩手銀行は、北國に提案される前に、現在進行系の改革をスピードアップするでしょう。
黒船は、日本の倒幕や維新を企図したのではありません。異分明に接した日本人自ら行動変容したのです。大切なことは、異分明に接し、恥とは何か、規律とは何かを自ら考え、行動変容できるかどうか。ですね。