「ネット対応をよしとしない顧客層にいかに満足していただき適正な対価をいただくか。ナローパスです。」
11日のブログ↓でこのように締めくくったのですが、
本日の日経朝刊には、「対面証券に市場の圧力、頼みは富裕層」とあります。
〜「保有資産が大きい顧客ほど、資産保全や承継といった複雑な悩みを抱えている。対話を通じて潜在的ニーズをくみ取り、ゴールに向けて伴走するのが対面営業の役割だ」(野村証券の杉山剛専務)。ネット証券主導の手数料競争と一線を画し、拡大が見込まれる富裕層へのサービスを磨くのが野村の生きる道だと強調する。(記事より)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB147YK0U3A910C2000000/
それでは、富裕層の顧客基盤が脆弱な地域金融機関はどうすれば良いか。
総合金融ということで、預金や住宅ローンなどとトータルでといきたいところですが、こちらの方もネット系金融機関や他業態からの参入で価格破壊状態。
マス個人の中高年層に対しては、東京都町田市の家電販売店「ヤマグチ」のビジネスモデルの応用しかないと思うのですが、
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19nv/120500136/012700958/
こういう話をしても、協同組織金融機関ですら、「我々は金融機関です。街のでんき屋さんとは違います。」と一蹴。
果たしてそうなんでしょうか。
コメント
人々の地域の困りごとをどうにかしようと言うところに商機があります。
金融機関も同じです。
我々は電気屋とは違うと言う認識は何なのか?
呆れるばかり。
私が店長をしてい時に街の電気屋さんと仲良くなりい色々話を聞いたが、こんなことを言っていた。「商品を届けた折にはその商品の設置だけで終わらせるのでなく、困りごとを聞きそして家の中を見せていただく、そうすると商売になることがいっぱいあるだよ」と。
訪問して家に入れていただけると言うこの信頼という特権。
地域金融機関の存在価値はここにあるのであって、これが理解できないなら存在できないと思います。
機械的システム的になった世の中、人々は小さな困りごとを沢山抱えています。
信用組合、信用金庫の強さを発揮していただきたい。