🚩消滅する運命〜分かっているのか

週末、Xさんとやりとりしていて、ズッシリと腹に落ちたので、その一部を披露します。

「俺はやれって言っているんだけど現場が動かない」、よく聞く地域金融機関の経営トップの発言です。

まさに口先だけ。

任せられた人間が、現状否定はイヤだとの腹の底で思っている抵抗勢力だと目も当てられません。

下に任せると動かない組織は、間違いなくトップの責任です。

Xさん曰く、

「現場の実務もわかる中間層がうまくトップを動かせる、あるいはそういう組織を統率できるトップがいる、そんな組織以外はどんなに現場が立派でも消失する運命にある。」

実態を知り尽くした上で、トップを動かせる大久保利通や木戸孝允のような人がいる組織はトップが頼りなくてもなんら支障はないのですが、地域金融機関では幕末薩長の図式は望むらくもありません。

それどころか経営陣は事なかれ主義のお友達クラブ。現場を牛耳るのは過去の体験に固執し、変わろうとの思いもない人たち。過去の成功体験とやらがプライドになっているから始末が悪い。

こういう集団は外部からいかに建設的な提言がなされても、トップは下に対して「検討しろ」、現場を牛耳る人間は先送りの牛歩戦術で雲散霧消へ。

最近もそういう事例があり、腹立たしい思いをしたところです。

これでは現場の志ある若手中堅の流出は止まることはありません。

Xさんの言葉通り、たとえ「どんなに現場(の志)が立派でも消滅する運命にあります」

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コメント

  1. 諏訪信用金庫ビジネスサポート部長 奥山真司 より:

    多胡先生、
    「現場の実務もわかる中間層がうまくトップを動かせる、あるいはそういう組織を統率できるトップがいる、そんな組織以外はどんなに現場が立派でも消失する運命にある」というXさんのご指摘は、地域金融機関における危機的な状況を鋭く突いています。これは単なるご意見ではなく、地域金融機関の組織運営の致命的な欠陥を露呈している警鐘です。

    多胡先生とXさんのご指摘は、地域金融機関が直面している深刻な問題を鮮烈に浮き彫りにしています。この現実を直視し、迅速な対応と根本的な改革を断行する必要があると考えます。

    今こそ、地域金融機関は過去の成功体験に縋ることなく、組織の生き残りをかけて真の変革に立ち上がる時です。

    多胡先生とXさんのご意見に全面的に賛同し、共に前進する決意を新たにしております。