地域金融機関において、中小小規模企業の経営改善や事業再生を担う人たちと会うことが多いのですが、不思議なことに組織内で適正な処遇を受けているとは思えません。
いま一番求められている仕事なのに。
じゃあどんな人が偉くなっているの?と聞くと、「お客さんと酒飲んでゴルフやっているヒト」だそうです。
昭和の遺物ですね。
いまは、こういう人たちが上に乗っかっていても、下は言うことを聞きません。
さっさと辞めてしまうでしょう。
県庁、市役所、取引先企業ばどが口を開けて、即戦力の EX銀行員を待っています。
「知り合いの子が〇〇県庁に就職したいというので、地元の地方銀行への就職を薦めた。公務員試験を受ける必要はないし、地銀は今は人気がないから楽に入れる。」
こういう話がよく聞こえてきます。ガクッときます。
本来、地域金融機関の仕事は面白いものです。税理士、会計士、コンサルタントの役割をも包含するものです。地元の人たちから喜んでもらい、やりがいがあるはずなのですが。
昭和の遺物、さっさと消えなさい。
コメント
今日のつぶやきは考えさせられました。「どんな人が偉くなってるか?」の問いに「お客さんと酒飲んでゴルフやっているヒト」という返答。これは何を意味するのか? 単純に「酒好き」や「ゴルフ好き」が昇進しやすいはずはないし、その合理的理由もない。なのにそう見えているのは事実だろうから、それはどういうことか? 私の推論です。①そういう人は「宴席やゴルフ会をやる羽振りのいい取引先」に取り入るのが上手なタイプなのだろう。そしてそういう業績が好調な取引先は経営改善の必要がない。したがって「お客さんと酒飲んでゴルフやっているヒト」は再生に関心がない。②そしてそういうタイプが現時点で上層幹部に多いのは、高度成長期には、いかに業績好調な先を効率的に取り込むかが銀行の業績向上のポイントだったからだろう。さて、時代は変わった。業績好調な取引先はみんな無借金会社になった。そういう宴会好きの社長に取り入っても銀行の貸し出しは伸びない。経営支援や事業再生を必要とする会社の社長に気に入られる銀行員を時代は求めている。ここが見えてない銀行や信用金庫に未来はありませんわな。
公務員試験の迂回路ですか。イヤハヤ。落ちたものです。そんな上司をお持ちの40代、50代の志ある方々に心より同情します。
が、同情するなら知恵をくれ、ということだと思います。私たちが地域金融変革運動体と呼んでいる心理的安全なバーチャル部活に参加させてはどうですか?異文化に触れねば学びはありませんよ。結構、組織内で奮闘している方々はいらっしゃいます。お気軽にお声掛けください。rinokuta@gmail.com 橋本卓典
すみません。このブログをご覧になり、19日19:49にメールをいただいた方にご連絡です。gmail.comを受信拒否に設定されているようで、私から返信できていません。受信設定にしていただけないでしょうか。
この場をお借りしてすみません。伝達申し上げます。
着任早々に、「融資推進とは、お金のいらないお取引先に、いかに押し込むかだ」と堂々と宣言された部門トップがいたそうです。
融資の本質を追求しようとしていた前任者は、一見栄転に見える異動で巧妙に県外に放逐されたと聞きました。前任者に共感共鳴していた職員は、その一言で拒絶したようです(笑)。
「トップが変わらない限り、芽はどこかで摘まれる」と感じたエピソードです。