帯広にいます。
帯広の郊外にある十勝川温泉は日本唯一、世界でもドイツのバーデンバーデンぐらいしかない植物性の温泉です。 モール温泉と言います。
地元の方の話ではモール温泉は化粧水と同じような成分とのことで、女性に人気が高いとのこと。
北海道の温泉は登別の硫黄泉に代表される鉱物系温泉なのですが、この地区だけは植物系なのだそうです。
夏は道外や海外からのお客さんが多いようですが、冬になると農閑期で休息モードとなった農業に従事する人たちが顧客の主力らしいですね。
十勝といえば裕福な農業事業者が多く、単価の高いホテルに宿泊する人も少なくありません。
十勝はいわゆる観光スポットには決して恵まれているとはいえませんが、全国屈指の豊富な食材があります。
その高い水準の原材料に甘んじることなく、それに付加価値を加味していこうという意識の高い人たちがいます。
お目にかかった方によれば、十勝の人は景気が良いときは各人がそれぞれ事業を行っているが、経済環境が悪化すると団結するとのこと。
業況が悪くなると足の引っ張りあいが始まるという話をよく聞くのですが、当地はそのような展開にならないようです。
十勝モンロー主義の一端を垣間見る思いがしました。