白い猫と黒い猫の区別がつかない経営者に喝‼️

「人事評価に業績は一切含めない」

第一勧業信用組合の新田信行理事長が7月3日の日本銀行・金融高度化セミナーで基調講演を行われた際の資料の中にこのフレーズを発見し、同信用組合の大躍進の理由がよくわかりました。

https://www.boj.or.jp/announcements/release_2017/data/rel170713b2.pdf

金融機関の現場を動かす指針は、毎期毎期の短期的な業績評価と人事評価であることに異論のある人はいないでしょう。

ただボリュームと件数だけの短期的な業績評価は、ともすれば単品商品のパワーセールスを助長し、顧客満足度とは必ずしも合致しません。

一方、人事評価の方は能力開発、部下や後輩の指導、服務態度などなど幅が広いものであり、顧客本位のビジネスモデルを推進する上で必要不可欠な多面的要素が含まれています。

昨今、地域金融機関の人事評価が、短期的な業績の影響を強く受けるようになってきているように感じます。そしてマイナス金利や収益環境の悪化により、この傾向はますます加速しているようです。

人事評価が短期的な業績とほぼパラレルに動くようなとんでもない仕組みの金融機関もあります。白い猫でも黒い猫でも獲物を獲ってくる猫は偉いということなのでしょうか。

こういうパラレルの人事制度は評価する側にとって一番楽なやり方です。

人事評価が短期的な業績評価に従属する地域金融機関は経営者がサボっているとしか思えません。

金融機関にとって最大の資産である人材の評価をこういう安易な方法でやっているのは、怠慢そのものではないでしょうか。

これでは若い職員たちの早期退職の流れは止まりません。


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コメント

  1. ARCadia より:

    オオ 週初めからトバしねますね。

    マーッタク同感!(日銀のサイトが開けないよう)

    目標かなんか立てさせて、成果を測って、評価する、だって? これで成果が出るなんて本気で考えてんのかねえ。チェレンジングになるなんて本気で考えてる向きもある。

    実体は真逆に作用していて、いかに大層なことのように計画して、いかに成果が出たフリをするかに腐心する、内向き矮小化の一方になってる。

    部門の中期計画なんてのもそうだけど、体裁を作るだけだから、提出した途端、スッパリ忘れてしまうだけ。

  2. 旅芸人 より:

    人参ぶら下げてムチで叩いて、などと平気で言うのですわ。これでは若者は辞めちゃいますよ。

    それでお客様本位とか言っているんですからね。

  3. ARCadia より:

    アハハ

    ムチ入れるだけじゃ馬だって走らないって。

    いい芸したらエサやるよ、みたいなこと続けてヒトが育つかっての。

    ドライブするんじゃないぞ、キャリーだよ、って岩城宏之が帝王カラヤンに言われたって。

  4. ARCadia より:

    イカン

    わるノリしてしもた。

  5. 旅芸人 より:

    悪ノリ大歓迎。

    どしどしやってください。