在東京の地域金融機関への期待

東京商工リサーチの東京におけるメインバンク調査結果が日経新聞に掲載されていました。

全国各地との大きな違いは、東京の場合、メガバンクがメインの比率が高いことです。

メガバンク3行のシェアは6割、信用金庫が2割という図式です。東京に本拠を構える地方銀行のシェアは僅かであり、東京以外だと地元資本の地方銀行と信用金庫・信用組合がメインバンクの大宗を占めているのと対照的です。

昨今、メガバンクの収益構造は大きく変わっています。かつての中核であった国内銀行業務の貢献度は大幅に低下しています。その中でも効率性が低いわりに高い収益が望めない中小企業取引に対する株主の目は厳しいものと思われます。

こういう状況下で、中小企業は果たしてメガバンクのメインバンク機能に頼り切って良いものでしょうか。調子の良い時は問題なしですが、業況が悪くなった時の経営サポートや本業支援を期待することは難しいように思います。

地方銀行の存在感が乏しく、信用金庫が不動産融資を一所懸命やっているような状況 (東京の信用金庫が不動産投資に傾注との報道もあり) で、東京の中小企業を守るのはどこなのでしょうか。

在東京の地域金融機関の奮起に期待します。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ARCadia より:

    メガバンクが6割ですか、そんな感じですね。

    中小でも会社案内の主要取引銀行欄には大抵メガバンクが載ってますから。メガバンクを入れる方が多少はハクがつくなんてこともあるのでしょうか。

    昔々、四国を旅してたとき、路銀が乏しくなって往生したことがあります。コッチは都銀カードなのに支店は大きな市にしかなくて。何しろ都銀間でしかカードが使えない時代(時間制限もあったような)、ワザワザ(途中を端折って)高知市まで出て一息ついたのでした。東京ならひと駅ごとにあるのにねえ、つい油断。

  2. 旅芸人 より:

    アルカディアさんも江戸の人だから、メガバンクにメイン口座があるんでしょうね。

    私らが新入社員の頃は都銀同士のATMの相互乗り入れすらもされておらず、給与振込口座が都内に10数店舗しかない某都銀だった私めは苦労しました。

    ただロンドンではATMよりも店頭での払出しが多く、ビックリしたものです。

    私めの口座は仕事の関係でメガバンクと地方銀行と信用金庫ですが、信用金庫のネットワークのおかげで全国津々浦々、手数料なしで払出しができます。

    ありがたいことです。