乗っておきたかった列車 (その4)

循環運転の急行列車、その第3回です。

今回は東北です。

盛岡から宮古に出る山田線と、花巻から遠野を経由して釜石で海岸線に出る釜石線という、肋骨のように北上山地を越えて東西に走る2本の線を走り、盛岡に戻ってくる2つ(時計回りと逆時計回り)の急行列車です。全走行区間は280キロあまりです。

時計回りの方は「そとやま」号。そとやまというと岩手県の有名な民謡外山節を思い出します。

盛岡 9:18 (山田線) 宮古11:37 釜石12:48 (釜石線) 遠野 13:47 花巻 14:44 (東北本線) 盛岡 15:22

一方、逆時計回りは「五葉」。釜石の西方にある五葉山から名づけられたものと思います。

盛岡 13:05 (東北本線) 花巻 13:40 (釜石線) 遠野 14:39 釜石 15:35 (山田線) 宮古 16:57 盛岡 19:04

現在、震災に伴う津波の影響で、宮古と釜石の区間は不通となっています。

盛岡と宮古の山田線・山越えの一部区間は2015年の土砂崩れのため不通となっていましたが、来たる11月5日に運転再開となる見込みです。

釜石信用金庫が破綻した時に釜石に行きましたが、その際には逆時計回りのルートをとりました。

280キロ全区間をぶっ通しで乗っておけば良かったと思っています。

さて、今回も平塚のハカセの写真です。

写真① は釜石駅のホームです。隣接するのは近代製鉄の発祥の地。現在、高炉は休止しています。

_19797

写真② は現在不通区間の大槌駅です。

_19797_2

写真③ は 山田線の浅岸駅です。各駅停車が待避線に入っている横を急行列車が通過していきます。

_19827


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ARC(短縮しました) より:

    浅岸駅はスイッチバック時代の姿ですね。

    駅自体ももうないんですね、知らなんだ。

    通過列車は尾灯が点いてないので宮古方面行きと見ますが、急行編成っぽいし(キハ58?)、同線の優等列車はごく少ないでしょうから、かなりの確率で「そとやま」かと。

    この2列車も、「そとやま」の方は何となく覚えているのですが、「五葉」の名は何故か記憶にありません。

    宮古ー釜石が復旧したら、三陸鉄道を訪ねてみるかなあ・・・

  2. 旅芸人 より:

    「そとやま」かどうか。

    平塚のハカセに確認いたします。

    大槌駅は震災で壊滅的になったとニュースで見た覚えがあります。

    釜石には地元信用金庫が破綻した時に、地元経済への影響を知るためのフィールドワークのために乗り込みました。

  3. 陸中8号 より:

    はじめまして。

    山田線循環急行は「五葉」も「そとやま」も乗りました。

    浅岸を通過している急行列車は秋田発、宮古行きの「よねしろ」ではないかと思います。

    写真を見ますと真ん中の車輌にはクーラーが搭載されていますが、この当時、「そとやま」に使用された盛岡所属のキハ58は殆どが非冷房車でした。

    一方で、秋田所属の車輌を使っていた「よねしろ」には、編成の中に冷房車輌がよく入っていました。

    ちなみに、宮古に着いた「よねしろ」は「陸中」に名前を変えて、釜石・花巻を経由して仙台まで行きました。

  4. 陸中8号 より:

    連投してすみません。

    改めて写真をよく見たところ、真ん中の車輌はキハ28のようです。

    「そとやま」はキハ58のみの編成で、「よねしろ」は中間にキハ28を組み込んでいましたので、やはり「よねしろ(2号)」で間違いないと思います。

    釜石の客車列車、懐かしいです。

  5. 旅芸人 より:

    陸中8号さん、

    ご指摘ありがとうございます。

    写真撮影者であるハカセに確認したところ、

    「当日の行動予定表を見直してみたら、盛岡から8:58発の「そとやま」に乗車、区界で下車、折り返して浅岸着、そこで、交換列車の「よねしろ2号」を撮影した」

    とのことでした。

  6. 江上英樹 より:

    初めてご連絡をさせていただきます。私、スイッチバックの研究をしております者です。来年には「スイッチバック大全」という書籍にまとめるべく、現在、素材集めの作業をしております。その中で、多湖さんのお撮りになった「浅岸駅」の交換風景(カラー)が素晴らしいものなので、ぜひ掲載させていただければと思っております。御礼は掲載本の進呈ということにさせて頂いてますが、ご検討の程、よろしくお願いいたします。取り急ぎ、要件までにて失礼致します。