先週は信州の循環型急行列車の話を書きましたが、北海道にも同様の急行列車がありました。
札幌駅を起点とする急行「いぶり」です。
室蘭を支庁とする胆振 (いぶり) 地方からの命名と思われます。
急行「いぶり」は時計回りと反時計回りとがありました。
昭和43年10月の時刻表によれば、
時計回りの場合、
札幌発 10:25 (千歳線) 苫小牧 11:32 東室蘭 12:21 伊達紋別 12:46 (胆振線) 喜茂別 14:43 倶知安 15:11 (函館本線) 小樽 17:07 札幌着 17:42
東室蘭までは室蘭行の急行「ちとせ2号」、伊達紋別までは洞爺行の急行「とうや1号」を併結。
倶知安からは急行「らいでん3号」を増結。
反時計回りは、
札幌発 12:10 小樽、胆振線、東室蘭周りで札幌着 18:44。
時計回りとと反時計回りは胆振線の喜茂別駅で列車交換をしていました。
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胆振線は全長83キロ。
車窓からは蝦夷富士・羊蹄山の美しい姿や、活火山の有珠山、昭和新山を見ることができました。
1枚目の写真は胆振線の京極駅からの羊蹄山です。
いまやテレビ番組などで羊蹄山を見るのは、胆振線沿線の集落からではなく、ほとんどが胆振線から外れた真狩村(まっかりむら)からです。
次の写真は壮瞥駅付近からの有珠山と昭和新山です。
いずれの写真も平塚のハカセからご提供いただきました。
感謝。
コメント
胆振線、喜茂別、羊蹄山とくると思い出すことイッパイですが、また長話の脱線コメントになるので控えます、アハハ。
今年の冬、ルスツに向かう途中、延々と続く雑木林から不意に喜茂別の街が現れて驚きました。街は静かに沈んでましたが、建物は一変していて昔の面影なし(アタリマエ)。
そういえば、胆振線側からは羊蹄山が見えたことなかったなあ。
胆振線の南の起点、伊達紋別は北の湘南と言われ、暮らしやすいとのこと。有名な女流作家が執筆のために一時期、居を構えた場所でもあります。
かつて仕事で何度か訪れましたが、胆振線の遺構らしきものを発見できませんでした。
倶知安には40年以上行っていません。