いまや ESG に関する話題が、新聞紙面に踊らない日はないといっても過言ではありません。
本日の日本経済新聞でも、フェイスブックが ESG 重視の投資家からノーを突きつけられて、株価が5% 低下したことが取り上げられていました。
「世界ではESG投資額が2016年に12年比で7割増の22.9兆ドルとなり、投資全体の約4分の1を占める。ESGを重視する投資家は、温暖化ガス排出削減や労働環境の改善などに積極的に取り組む企業に資金を投じる。」
とのことですが、地域銀行も上場企業として、自らのESG への取り組みを考える必要があり、まだまだ微々たるものですが、そのような動きが出ていることも確かです。( 温暖化ガス排出削減、無通帳口座の普及、女子行員の活躍等のダイバーシティ)
ここまでだと直接金融市場でのESGの話です。
ところが地域銀行ESGはここだけにとどまりません。というよりは間接金融の世界で、直接金融 ESG 以上の重要なミッションがあります。
日本のマジョリティである非上場企業に対する ESG コンセプトの浸透です
これらの企業は地域経済・地域社会を支えるメインプレイヤーであり、彼らに対する地域銀行の影響力を考えると、日本国内すみずみまで ESG の思想を広げていくには、地域銀行の役割を欠かすことができません。
地域金融機関は地域事業者、地域経済と共通価値を創造し、持続可能な地域社会を作り上げていくことがいわば経営理念であり、それを実現するには ESGの視点が不可欠であることは間違いありません。
具体的にいうと、地域事業者のESG経営を財務面からも本業面からも支援することであり、それこそが顧客本位の持続可能なビジネスモデルを遂行することに他なりません。
金融行政方針で記載されていることと同一です。