5年ぶりの沖縄でした。
沖縄の景況感の良さは予想をはるかに超えており、観光、飲食、土建などの従来の定番だけでなく、地の利 (アジアに近い) を生かした製造業や物流関係の拠点も着々。
大型プロジェクト(県外資本) のみならず、投資物件のマンション建設ラッシュで、個人が住宅を建てたくても物資も作業員も足りなくて先送りされているのだそうです、ビックリ。
那覇市内などの高層マンションでは、夜に明かりが灯る部屋のまばらなものが、、、
当然、資金需要は旺盛。
こうなるとトランザクションバンキングでそれなりに収益を確保できるので、沖縄の金融機関の“真のリレバン”はどんどん先送り、これがワタシの評価です。
トランザクションバンキングのプロダクトアウトは、いずれ AIフィンテックに取って代わられる以上、「今こそリレバン」と強く訴えましたが、花見酒に酔う人たちにはなかなか届かないように感じました。
バブルだと警鐘を鳴らす見識を持った人たちも多く、ワタシ自身も「すでに度を越しているのではないか」との恐怖感を否定できません。
過ぎたるは猶及ばざるが如しです。
コメント
警鐘を鳴らそうとする方は、どの金融機関にもいらっしゃると思いますが、「業績推進を邪魔する奴」 とか 「そういう考えの職員そのものがコスト」として排斥されてしまうのでしょうね。
そうならないことを望みます。
沖縄では総合事務局財務部 (沖縄における財務局) が沖縄の4つの民間金融機関すべての経営トップと支店長に召集をかけました。(支店長の中には欠席あり) 財務部には、地元景気の過熱感による旺盛な資金需要から、組織的継続的リレバンへの取り組みが遅々として進まないことへの大きな懸念があるものと推察しました。
沖縄の某銀行は、全国でも屈指の「なんちゃってリレバン、なんちゃって地方創生銀行」(苦笑) だと思っています。そういう銀行にも「しっかりと方向転換をすべき」という地域のお客様への責任感と矜持のある人たちはいますが、押し潰されています。経営の問題ですね。
そういう人たちを応援すべく、真のリレバンに取り組もうとする人間を排除することが、銀行法一条違反で、銀行自身の経営理念から逸脱し、かつSDGsにも反しているということを、そしてそんなことをやっていたらも銀行自身も消滅するよと強く訴えました。