遠州の山に響き渡るSLの音

日曜恒例の乗り鉄紀行です。

3年前から浜松で仕事をしているのですが、「天浜線」という言葉がよく出てきます。

天竜浜名湖鉄道という 3セク経営の路線で、国鉄の時代には二俣線と呼ばれていました。

東海道本線の掛川から浜松の北方をかすめて、浜名湖の北岸を通って、東海道本線の新所原まで。日本の大動脈 東海道本線のバイパス路線でした。

太平洋戦争の当時、浜松市が米軍の艦砲射撃などを受け、東海道本線の運行に支障をきたした場合の備えであったとも言われています。

沿線には、森の石松の故郷 遠州森、徳川家康の長男信康が詰め腹を切らされた二俣城址のある二俣、昨年の大河ドラマ「女城主直虎」でたびたび登場した気賀、縄文時代の三ケ日人とミカンで有名な三ケ日など、魅力的なスポットが数多くあります。

今春から、フラワーパークや浜松信用金庫が中心になって、天浜線の沿線に植栽事業「花のリレープロジェクト」がスタートしています。

さて、

二俣線では1971年まで SL 列車が走っていたのですが、1970年春、ハカセとARCさんとともに現地に乗り込みました。

都田築堤に陣取り、都田駅からの上り SL 貨物列車を撮影したことを思い出します。

ハカセの写真からもわかるように、視覚的にも素晴らしかったのですが、それにも増して、遠州の山々に十数分 (ぐらいだったかと) 響き渡る SL 2機の音に感動しました。

花盛りのシーズンにでも、50年前を思い出しながら、都田築堤の上り区間をディーゼルカーで体験したいと思っています。

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都田~宮口 1970年4月

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都田~宮口 1970年4月

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三ヶ日駅 1970年4月

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いずれもハカセの作品です。


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コメント

  1. ARC より:

    SL貨物の写真ですが、この旅の情景はなぜか記憶が少ないんですよ。

    補機付きで重量貨物をつなげてますが、長い路線でもないのに何をどこへ運んでたのやら。でもこの情景も覚えなし。なのに都田駅の駅前の佇まいは印象に残ってます。西気賀なんかも覚えてます、何故だろう。

    それはそうと、昨日の「長崎」の件は一般紙にも載る話題でしたが、一方でアジア大会女子マラソン銀の野上さんが十八銀の所属だとか、このブログのせいで思わず十八銀に反応してしまいましたぜ。

    野上さんの所属は大きな所帯ではないので独りでの練習を続けてきた、なんてことが中継の解説で繰り返しありました。銀行幹部も見倣えばいいのにねェ。