東北三大祭りには間に合わず

金融機能強化法による公的資金を導入している地域銀行の経営計画書の審査会が近づいてきました。

かつては東北三大祭りの直前に開催され、東北の公的資金導入行は審査会をクリアしてから、心置きなく祭りを楽しむというタイムスケジュールだったのですが、昨今は後ろ倒しとなる傾向です。

金融機能強化法の公的資金は、平たくいえば、地域企業や地域経済の発展のために地域銀行に使ってもらうものです。

かつての公的資金のように、不良債権処理で資本を毀損させた地域銀行自身を救済するためのものではありません。

すなわち、

地域商流の要となり、地域の雇用を支えている中小小規模企業は、間違いなく「地域にとってなくてはならない存在」ですが、こういう企業であっても業況が悪化すると、資本に十分な厚みがない銀行は融資対応できなく恐れが出るため、公的資金を導入してもらっています。

公的資金が「金融排除」を予防するために正しく活用されているかどうか。

それを審査するのがワタシの立場なのですが、地域特性に立脚した、顧客本位の持続可能なビジネスモデルがしっかりと盛り込まれた経営計画書が出てくることを強く望みます。

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