続 近江鉄道を楽しむ

日曜日、乗り鉄紀行。

先週に続いて近江鉄道です。

新幹線で京都に向かう時、佐和山、彦根城を過ぎると、右側後方から近江鉄道が近づいてきて、新幹線にピッタリと張りつきます。

ほどなく小さい駅が見えてきます。尼子駅です。

おそらく、ここが戦国時代のある時期、中国地区で覇をとなえた尼子一族の故地ではないか、と思いつつ、いつも右側車窓を注視していました。

中国地区を制覇した尼子経久は近江源氏(佐々木氏)の傍流と言われていますが、尼子家の本拠地、富田月山城 (島根県安来市) から10キロほどの地がルーツのワタシとしては大いに気になるスポットなのです。

尼子駅から五個荘駅の区間は近江鉄道と新幹線の併走区間となります。五個荘は言うまでもなく近江商人のうち湖東商人の一つの本拠地であり古い商人屋敷が残っています。

何度か町を散策したことがあるのですが、ここから全国に散らばって「三方よし」の商売をしていたのだと思うと感慨深いものがあります。

いまから15年前にリレバンがスタートしたときに、日経シンポジウムでご一緒した近畿財務局長さんが、

「先日、五個荘に行ったのですが、近江商人の三方よしこそ、リレバンの本質だと思う」

と冒頭に明言したことを思い出します。

五個荘駅を過ぎるや否や、新幹線の右手車窓に「近江商人発祥の地 五個荘」の文字と商人の絵 (これは体育館の建物に書かれています) が目に入ってきます。非常に目立つのでお気づきになる方も多いのでは。

そして右手車窓は、観音寺山(織田信長に滅ぼされた六角承禎の本拠地)、遠くに信長の安土城の山、そして八幡山 (豊臣秀次の居城) と連続して、近江の栄枯盛衰をたどっていくのです。

八幡山の城下は言わずと知れた近江八幡。ここも近江商人のルーツの一大拠点です。

10年前の晩秋の某日、近江八幡のクラブハリエの日牟禮館の焼きたてバームクーヘンを食べに行ったことがありますが (ワタシはバームクーヘンが大好物なのです) 、東京などの遠方からのお客さんが多くて驚きました。

五個荘駅から南に下った近江鉄道は八日市で日野、水口、貴生川方面の線と分岐して、近江八幡までつながっています。

乗り鉄紀行 近江鉄道は来週も続きます。

最後にハカセの写真館です。

いずれも 1995年2月11日 の作品です。

① 近江八幡駅付近

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② 近江八幡駅

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③ 近江八幡〜武佐

蛇足ながら、武佐は中山道の宿場町です。

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