昨日、みちのく銀行 (青森市) と第一勧業信用組合 (東京都) とが、取引先小規模事業者の販路拡大の支援を柱とする包括的な連携協定を結びました。
この協定により、第一勧業信組の東京23区内のネットワーク (26店舗) が、実質的にみちのく銀行の地元取引先の販路開拓拠点となるのです。
青森の生産者にとって、東京の大手スーパーなどとの取引では、量の確保や安定供給が難しい悩みを抱える中、
「東京の料亭は価格が高くても質が良いものを求めている。大量には出せないが、良いものをつくっている生産者と連携できる」(新田理事長)
のは大変ありがたいことです。
第一勧銀信用組合は、このような連携を全国40あまりの地域金融機関と締結していますが、第一地銀との提携はこれが初めてです。
多くの信用組合、さらには第二地銀も宮崎太陽銀行や福邦銀行の名前が出てくるのですが、ニーズが多いであろう信用金庫との連携がなぜか少ないように感じます。
摩訶不思議です。
コメント
信用金庫業界は独特だと感じています。私はいつでも受け入れたいのですが、信用組合は下に見られているようです。
私のところには、地銀、第二地銀からの照会が増えています。
みちのく銀行さんとの連携は、大変意義深いものになりました。
面白いところは、どんどん面白く繋がっていく。素晴らしい。
新田さま、
そういえば信用金庫業界のある研修会で、新田さんのご著書「よみがえる金融」を読んだ人はと聞いたところ、40人ぐらいのうち挙手はゼロ。愕然としたことを思い出します。どちらの業界が上だ、下だ、つまらない話ですね。
8月に信金協会の研修で聞いたところ3/27でした(笑)。橋本さんの「捨てられる銀行1」が12/27.「金融排除」は1/27でした。地銀協でも全信協でも信組中央協会でもおなじようなものでした。
「与信と事業性理解(評価)の基本」ということで、新田さんの「よみがえる金融」は必ず時間をさいて紹介するようにしています。
そうすると、皆さん身を乗り出して聞いていらっしゃいます。
信用金庫を離れてやや半年、外からの視点で初めて感じることばかりです。
信用金庫の幸福の対象は誰なのかと考えらせられます。
顧客目線と言いながら、ただの自己都合でした。
橋本さんや新田理事長の著作の話題をすれば「よみました」と言ったきり、次の言葉が続かないのが実態です。
インキュベーターに携わる中、挑戦者は信用金庫への期待は無いようです。私の実感です。何故だしょうか?
路地裏の詩人さん。挑戦者と金融機関で話がかみ合わないのは、挑戦者は「未来の話」をしているのに、金融機関は「過去の話」を聞こうとしているからです。検査マニュアルの別表の根幹を成す「成長性と返済能力を無視した格付けと過去倒産実績」からみても自明です。現在のお立場であれば、痛感されていると思いますが、行動こそが未来と確率を変えます。これが挑戦者です。しかし、多くの金融機関は「あなた(挑戦者)には成功した過去がない」と、排除の論理を持ち出します。過去を金融機関が熟知するのは当然の話で、大切なのは、未来の成長にどれだけ踏み出すことができるのかです。資本、人材などの経営基盤はもちろんのこと、最も大切なのは「手触り感」を持って、経営者と付き合えるか、ではないでしょうか。決して多くはないですが、私の感覚では、信金信組の方が気づき始めていますよ。
橋本様
丁寧なレスポンスありがとうございます。ご指摘の通りです。
この現実の在りようを、未来の地域金融の世界で生きようとする業界人材達に伝達し覚醒させるため、路地裏より行動を起こすことになりました。