このところ、地域金融機関は、資金収支の悪化に加えて与信費用が嵩み、3月末の決算は相当厳しいものと予想されます。
第3四半期の決算で引当金が急増した地域銀行は少なくありません。
その裏にあるものは❓
最近、ワタシの耳によく入ってくる、粉飾らしき取引に金融機関が巻き込まれたケースですが、 煮え湯を飲まされた金融機関に本音のところを聞いてみると、
「決算書類などを見るだけでは、相当の熟練者であっても発見できない巧妙さ。」
「融資が喉から手が出るほど欲しい、銀行員の性 (サガ) を知り尽くした駆け引きに銀行員が翻弄されている。」
そして、
「書類の形式が整っていて、沢山の金融機関が貸し手に名を連ねているから」
という声も聞こえてきます。
皆んなで渡れば怖くない病は蔓延していますね。
しかしながら、一呼吸置いて考えれば、「そもそも、そういう業種で果たしてそれだけの資金が必要なのか?」
焦りと数字への誘惑は、常識/良識の目を曇らせます。
地域金融機関の皆さん、冷静に、冷静に。
コメント
「僅かばかりの知識」と、「原理と原則」「仮説と検証」を繰り返し、「常識と良識」をもって判断、もう一つ付け加えて、「業推無罪の誘惑に抵抗する強い信念」があれば、避けられた融資事故は山ほどあります。
皆さんのおっしゃることは良く分かります。
その一方で、私は最近の景気が変調をきたしているような、嫌な感覚があります。これからマクロ的には、与信関係費用は増えてくるように思います。
地域金融の経営者の皆さん、要注意です。
新田さんの見立てに賛成します
同意いたします。
な~んちゃってリレバン、な~んちゃって事業性評価を繰り返し、目先をかわしてきた金融機関は、一層厳しい状況が生まれるでしょう。