新聞の広告欄に目を奪われました。
本日発売の経済専門誌のうち2誌が、銀行関係の特集です。
逆風状態の銀行員の話と地銀のランキング。
こういうのが売れるんでしょうねぇ。少なくとも業界関係者は買うのかも?
まず銀行員話の方、項目を見る限り内容は想像できるのですが、
「ハイタッチで労働集約型の地域金融機関のビジネスには、顧客の強いニーズがありながら、金融機関サイドの対応が不十分、まだまだ伸びしろがあること」
は書かれているのでしょうか。
ランキングの方は、よくある公開データの表層的な分析であれば、まったく興味ありません。
数値の裏にあるものをえぐり出す力量のある書き手によるものであれば是非とも読んで見たいものですが、果たして。
コメント
今朝の日経広告で気にはなりましたが、どちらも私の読まない経済誌でした。
たぶんそのランキング上位には「捨てられる(筈の)銀行」が結構入っているだろうと思いますが、記事にするのであればそうした銀行が未だに地域の顧客に対して金融排除を行っている現実にも注目すべきです(記事は読んでないので勝手な推測でスミマセン)。
思うに、そのような銀行というのは自行が「茹でガエル」であることは認識しつつもそのうち真水に(環境が)戻るだろう、若しくは自分が頭取の間は茹で上がらないだろうと楽観しているフシがあるのではないでしょうか?
正直、そんな銀行こそ今すぐ熱湯にぶち込まれればいいのに、などと私は思ってしまいます。
多胡さんに「じゃあお前のところはどうなんだ」と言われるとこれはまた厳しいのですが(笑)…
計数で並べても、それは単なる瞬間風速の財務情報しかうかがえません。計測できていない世界の方が大きな意味を持つはずです。例えば早期退職率、職員の業務外活動、メインバンク比率の推移、取引先のIT・クラウド化の推移、など過去3年、過去5年でどう変化しているのか、などは恐らく反映していないでしょう。
ましてや金融庁の集計している中小企業ヒアリングでの支持率変動は経済誌に載っていますか?
役員の顧客訪問頻度は載っていますか?
トラバンとリレバンの人員最適化のための体質改善の費用、期をまたいでいく銀行の存在価値の変化、顧客取引の変化、テクノロジーの変化、規制の変化、こうしたものを瞬間的に捉えるのはほとんど不可能です。