続 余力をサービス向上に

「合併で捻出された余力を顧客サービスの向上のために投入する」

同一地域銀行の統合合併での記者会見でもよく聞かれるフレーズです。

これを踏まえ、

統合合併では店舗統廃合は必定ですが、合わせ技として非対面チャネルのレベルアップのための投資が行われるでしょう。

高度な金融サービスや本業支援の充実のための人的リソースの配分など体制整備が図られることも十分予想されます。

それはそれとして、

地域金融機関の場合、顧客サービスの向上で一番重要なことは「金融排除 → 金融包摂 (事業者の経営改善/事業再生の支援も含む) 」であるとワタシは思っています。これこそが究極の顧客本位です。

金融包摂の深化には中長期的な時間軸が欠かせません。そして統合合併による余力 (この場合には“資本余力”ですね) が活きてきます。

ただ株主が短期的な収益につながらない金融包摂の深化をどこまで許容するか、ここが問題です。外人株主の比率が高ければ尚更です。

同一地域の2地銀の統合合併となる長崎と新潟における「金融包摂の深化」の今後の動きを注視したいと思います。

 


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コメント

  1. 新田信行 より:

    金融機関は二枚舌が得意です。

  2. 新田信行 より:

    でもお客様は、金融機関の本音がわかっています。本音が金融機関の未来を決めるでしょう。