今月の「私の履歴書」(日本経済新聞) は野中郁次郎さんです。ドイツ経営学の解釈論を経営学として学習した世代の人間にとって、それがいかに現代の経営学へと変遷したかというのは興味のあるところです。
本日 (第18回) は1984年に「失敗の本質」が発刊されてベストセラーとなった経緯です。
ワタシもこの本には鮮明な記憶があります。
当時、ロンドンにいたのですが、毎日、電話で打ち合わせをする本店証券部のMさんが、
「多胡、面白い本が出たぞ。日本軍の失敗の本質だよ。」
と興奮気味にまくし立てたのです。
早速、航空便で送ってもらい、北緯51度の冬の夜長に読破しました。
地域金融機関の経営を間近で見るようになり、いろいろと思うところがありますが、改めて「失敗の本質」を手に取ることにします。
コメント
ひろいしやを
広い視野を持っている人からは自明の理が、何故それに反する行動に突き進んでしまうのでしょうか?
SDGsと分断の対立は、人類が愚かな生き物なのかを私達に問うているかのようです。